生前整理業者の上手な選び方&できるだけ安く済ませるコツをプロが徹底解説!
最終更新日:2024.11.19
「生前整理の断捨離で一気に部屋を片付けたい!」そんな時、「プロの業者に依頼する」という選択肢が浮かびます。
しかし、「生前整理ってどこの業者に頼めばいいの?」「悪い業者にあたってしまわないか心配・・・。」など、あまり分からない領域だからこそ、業者選びって悩みますよね。
自分の死後と向き合い、生きている間に行う「生前整理」は人生でそう何度も経験するものではありません。知識がないまま適当に業者を選ぶと、不誠実な対応をされたり、不当な高額請求をしてくるなど、よくない業者にあたってしまうおそれがあります。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、生前整理を業者に依頼する際の注意点や業者選びのポイント、費用を抑えるコツをご紹介します。
目次
そもそも生前整理って?
近年、メディアなどで「終活」が話題になることが多く、同時に「生前整理」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
生前整理は終活の中の一つで、簡単に言えば自分の身の回り、主に家の中を整理することです。
よくセットで語られる「遺品整理」は、死んだ後に当人の遺族などが行う片付けのことを言います。
それに対して「生前整理」は今そこに住んでいる本人が生きている間におこないます。
生前整理を全部自分でやる人もいれば、単純に物量が多かったり不要な大型家具・家電があると、運び出しが難しいため、すべてプロの業者に任せる人もいます。
>>あわせて読みたい「生前整理とは?死を意識したらやっておきたい生前整理を徹底解説」はこちら
生前整理を業者に依頼するメリット
近年、生前整理を業者に依頼する人は増えています。
世間で「生前整理」が認知され、さらに「生前整理業者」の存在が認識されるようになってきたためです。
簡単な部屋の片付け程度なら自分一人でも出来ますが、「生前整理」となると徹底的に物をなくすことが必要なため、一人ではかなり大変な作業になります。
例えば、大型タンスや布団など、1点ずつ粗大ゴミに出すという手もありますが、ゴミ捨て場まで運び出さなければならないため、それなりの時間と体力・人手が必要です。
全て自分だけで行う・・・と考えただけで気が遠くなってしまいますよね。
それらの作業をプロの業者に依頼することで、細かい不用品の仕分け、大型家具・家電の回収から運び出し作業まですべて一括で任せることができます。
物量にもよりますが、大抵の作業は1日で終了します。
生前整理を業者に依頼するとお金がかかる
プロの業者に依頼するとなると、どうしても費用がかかってしまいます。
(生前整理にかかる費用を安く抑えるコツは下記でくわしく説明しています。)
生前整理に、「時間がかけられる・人手が確保できる」場合は、自分たちでおこなう方がもちろん安くつきます。
しかし、中には「お金がかかるなら自分でやる!」と決意して始めてみたは良いものの、半年以上経っても終わらない、なんて人も。時間や労力を考えたら、業者に依頼して1日で片付けてもらう方がお得かもしれません。
「遺品整理業者」と「生前整理業者」は別?
「遺品整理」は文字通り、遺品を整理することなので、「遺品整理業者」と「生前整理業者」が別で存在していると思っている方も多いのですが、実は、ほとんどの遺品整理業者が生前整理業も同時におこなっています。
依頼者が使用していたもの、大切なものなどを仕分けるという意味では、行う作業や考えるべきポイントはほとんど同じなのです。
民間資格である「遺品整理士」の所持スタッフがいる業者や、遺品整理の実績が多い業者は生前整理の知識も豊富にあるのでおすすめです。
気になった遺品整理業者を見つけたら、「生前整理」と記載がなくとも、「生前整理もやっていますか?」と聞いてみましょう。ほとんどの業者はどちらも対応してくれます。
対して、「不用品回収業者」は不用品だけ回収して、仕分けや買取をしてもらえない場合があるので、注意しましょう。
良い業者を選ぶポイント
スタッフの対応が丁寧
見積もりや作業に来訪するスタッフの態度が横柄な業者には依頼したくありませんよね。
初めて電話を掛けた時のスタッフの対応を気にしてみてください。電話スタッフの対応が良い場合は、現場に来るスタッフの対応も良いことが多いです。
電話口で丁寧に相談に乗ってくれる業者を選んで見積もりを依頼しましょう。
作業実績が豊富
遺品整理や生前整理の作業実績が豊富な業者は、物の扱いに慣れているため、仕分けもスムーズです。
ホームページに作業実績が記載されているので、これまでどんな作業を行っているか、加えて料金体系もきちんと掲載されているかどうかチェックしましょう。
見積書の明細が明確
優良な業者であれば、必ず見積書を出してくれます。その際にしっかりと何にいくらかかっているのかを確認しましょう。
明細が曖昧な場合や、詳しい明細を教えてくれない業者には注意が必要です。
サービス内容が豊富
生前整理・遺品整理の業者はたくさん存在しますが、各業者によって対応できるサービス内容が異なります。例えば、不用品の回収のみを行っている業者には、買取してほしい品があっても鑑定をお願い出来ません。
ひとつの業者に全てまとめて依頼する方が手間も省け、トータルの費用が抑えられるため、できるだけサービス内容が豊富な業者を選びましょう。
業者に依頼する際の注意点
安すぎる料金を提示している業者には注意
格安を謳っている業者には注意しましょう。当日に「オプション」と称して料金を上乗せし、最終的に多額の追加料金を請求する悪質な業者もいます。
見積もりの段階で、安すぎるのでは?と感じたら明細を聞き、追加料金が発生しないかなどをしっかりと確認しましょう。
一般廃棄物運搬許可について確認する
家庭から出るゴミ「一般廃棄物」は自治体の許可がないと回収してはいけない、と法律で定められています。民間の業者に自治体が新たに許可を与えることはあまりないため、とくに新規参入の業者はほとんど許可をもっていません。
一般廃棄物収集運搬業許可を持っていない業者は、すでに認可されている業者と提携して作業を行っています。「許可業者と提携しているか?」確認し、「している。」と答えた場合は、提携先の許可業者の会社名までしっかりと確認するようにしましょう。
不法投棄には要注意!
料金が安すぎる業者や、許可業者との提携が取れているか怪しい業者は、回収した不用品を山に不法投棄している可能性があります。
不法投棄が発覚した場合、不法投棄をした業者のみならず、その投棄物の持ち主であった依頼者まで罪に問われる場合があります。そういったことを避けるため、依頼する前にしっかりとその業者のことを調べておきましょう。
生前整理にかかる費用を安く抑えるコツ
細かいものは前もって片付けておく
生前整理ではほとんどの場合、
軽トラック一台分の積載量:3万円
2トン平トラックの積載量:6万円
といった具合に、物量で料金相場が決まります。
大型家具・家電は業者に任せるにしても、少し物を減らしておくだけで費用を抑えられる可能性があります。家庭ゴミの日に捨てられるような細かい品物だけでも捨てておきましょう。
複数社に見積もりをとる
一社に見積もりを取っただけでは、料金相場がわかりません。最低でも2社以上で相見積もりをとって、まずは相場を知るところから始めましょう。
他の業者に他社の見積明細を提示することで、料金の交渉をすることもできます。
おうち整理士では10秒でできる簡単無料見積もりをご用意しています。業者を比較する際にはぜひご活用ください。
【簡単】10秒で完了!
売れそうな品物は買い取ってもらう
例えば、実家で生前整理を行う場合、自分以外の家族が所有していた価値の分からない着物や骨董品などが出てくることもあるでしょう。
コレクションしていた趣味の品物、
切手/コイン/フィギュア/昔のおもちゃ/鉄道模型/時計/カメラ/ゴルフクラブ/レコード/洋酒
などは、思いがけない金額で売れる場合があります。
中には、「押し入れから出てきた骨董品に数百万円の価値があった」というとんでもないケースもありました。
不用品の回収のみを行っている業者はすべて「不用品」として引き取ってしまうため、買い取ってもらいたいものがある場合は、必ず買取・鑑定も行っている業者かどうか事前に確認した上で依頼しましょう。
わたしたちおうち整理士では、お部屋の片付けだけでなく、生前整理で出た品物の買取・鑑定も行っております。
「これは買い取れる?」「片付けにはいくらかかる?」など気になることがある場合は、ぜひ、お気軽にご相談ください。
まとめ
のこされる家族のために生きている間に身の周りを整理する。ということの他に、「今後の自分の人生をより暮らしやすくする」という意味合いも強い生前整理。満足のいく形で生前整理を成功させるためにも、上記で挙げたポイントをチェックしながら、業者選びは慎重に行いましょう。
現在、生前整理で行き詰まっているという方は一度わたしたちおうち整理士にご連絡ください。
「ちょっと話を聞いてみたい・・・」というご相談でも大歓迎。お気軽にお電話ください。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。