30代の終活|今始めるべき理由とメリット、具体的にすべきこと
最終更新日:2024.11.19
「終活」という言葉がすっかり定着した今、幅広い世代の人々が終活に関心を持っていることでしょう。終活はある程度の年齢になってから始めるものというイメージがあるかもしれませんが、実際には30代から動き始める人々もいるようです。
この記事では、30代で終活を始めるべき理由とそのメリットを解説し、具体的に終活としてどんなことをすればいいのかを詳しくご紹介します。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。終活はある程度の年齢になってから始めるものというイメージがあるかもしれませんが、始めるのに早すぎることはありません。この記事では、30代で終活を始めるべき理由とそのメリットを解説し、エンディングノート作りから、人生設計と資産設計、そして身の回りの整理まで、具体的にすべきことを詳しくご紹介します。
目次
終活は30代からでも早くない
終活とは、自分が死んだときのための準備をしておくこと、と考えている人も多いかもしれません。ですが、実際はもっと前向きなものです。終活とは、死後の準備だけではなく、自分の人生の終わりまでを見通して、より豊かな人生を過ごすための様々な取り組みを指します。
このため、始めるのに早すぎるということはありません。若く健康であっても、いつ何が起こって死を迎えるとも知れず、事故や病気などで自分の意思を伝えることができなくなる可能性も否定できません。このような万が一の事態を想定すれば、終活は思い立った時に始めるのが正解であり、30代では早すぎるのではと不安になる必要は全くありません。
終活に最も関心が高いのは30代
30代では早すぎるどころか、終活をする意向が一番強いのは、意外にも30代であることがわかっています。
楽天インサイトが2019年4月に行ったアンケート調査の結果によると、「終活」をする意向がありますかという質問に対して、「はい」と回答した人の割合は、調査対象となった20代から60代のうち30代で最も高く、46%でした。前年度の結果(36.3%)と比べると実に10ポイント近く増加しており、30代の人々の終活への関心が大きく拡大していることがわかります。
全体的に、40代以上では、「はい」と回答した人の割合が前年度からやや低下している反面、20代と30代では大きく増加していることから、若い世代の間で終活の意欲が高まっていると言えそうです。
30代は終活を始めるのにちょうどいい時期
働き盛りの30代から終活というのは意外かもしれませんが、実は30代は終活を始めるのにちょうどいい時期ととらえることができます。
現代の30代は、結婚や出産、昇進、転職など、様々なライフイベントを経験する立場であり、人生の分岐点と言える時期にあります。このような重要な時期であるからこそ、終活をきっかけに人生を振り返り、あらためて将来設計を行うのに最適の時期なのです。
30代で終活を始めるメリット
終活は、自分の死から逆算する形でこれからの人生について考えるもの。このプロセスの中で、残りの人生でしたいことが明確になるという利点があります。仕事でも家庭生活でも大きな変化が起こりがちな30代の時期にあらためて自分と向き合い、この先自分が何をしたいのかをはっきりさせることで、迷わずに大きな決断を下せるようになるのではないでしょうか。
これからどう生きたいかが決まれば、それに沿った現実的なライフプランの見直しもできるようになります。目標や老後生活に向けて資産を管理し増やしていくため、資産運用を始めるきっかけにもなるでしょう。
30代が終活ですべきこと
それでは、30代の終活ではどんなことに取り組むべきなのでしょうか。ここから先は、現在、これからの人生、そして死んだ後という3つの視点から、具体的な終活内容を順番に解説していきます。
【現状の可視化】エンディングノートの準備
終活を始めるにあたって、まず取り掛かりたいのは、エンディングノート作りです。
エンディングノートとは、自分にもしものことがあった場合に備えて、自分の希望や家族に伝えたいことをまとめておくノートのことです。遺言書とは違って法的拘束力を持つものではなく、個人情報や財産についての情報、終末期に受けたい治療や葬儀についての希望などを記録するのが目的です。
使うのはどんなノートでも構いませんが、市販のエンディングノートを使えば、書くべき項目が網羅されているので便利です。
エンディングノートを作る作業は、自分の現状を可視化することだと言えます。これからどう生きるのかを考える立脚点になりますので、公的な個人情報や資産状況をきちんと確認ながら書き込んでいきましょう。
とは言え、一気に全てを埋める必要はありませんので、まずは書けるところだけ埋めればOK。もちろん後から書き直しても問題ありません。
【将来設計】今後の人生設計と資産設計
エンディングノート作りをとおして自分の今の状況がわかったら、次は未来に目を向けていきます。残りの人生をどんな風に生きたいのかをあらためて考え、そのための人生設計を進めていくのです。
まずは、自分がやりたいことのリストアップから始めると良いでしょう。リストができたら優先順位をつけて、何を何歳ごろで実現したいかを考えながら、ライフプランに落とし込んでいきます。
人生設計では、それぞれのライフイベントにどのくらいのお金が必要になるかを見積もることが重要です。インターネット検索などで相場を調べて、おおよその必要資金にもとづくキャッシュフロー表を作るとよいでしょう。やりたいことの他に、子育て費用や家のローン、老後生活やお墓、葬儀などの支出も忘れずにプランに入れてください。
キャッシュフロー表を作ると、いつどのくらいの資金が必要になるかがはっきりします。もし金銭的に無理のあるライフプランになっていればもう一度見直し、やりたいことを絞り込む必要があるかもしれません。その他、手持ち資金を増やすための資産運用や節税、加入している保険の見直しなど、資産設計も具体的に進めていきましょう。
【死後への備え】身の周りの整理
人生設計と資産設計によって将来の見通しが立ったら、最後は死後への備えをする段階です。
すぐに始められるのは「デジタル終活」、つまりデジタルデータの整理です。エンディングノートを作る段階でSNSのアカウントや定期課金サービスの利用状況とパスワードをまとめておき、その中で必要のないサービスがあれば、すぐにでも解約しましょう。また、パソコンやスマホに保存しているデータも、仕分けが必要な場合があります。誰にも見られたくないデータがある場合は、外付けハードディスクに移してパスワードをかけるなどの対応をおすすめします。
デジタルデータの整理と並行して、持ち物の選別と不用品の処分も始めましょう。いらないものをあらかじめ処分しておけば、万が一自分が死んでも遺族に負担をかけずに済みます。また、物が減って部屋が広くなり、片付けや引っ越しが楽になるというメリットもあります。
もしフリマアプリやオークションサイトなどで不用品を売ることができれば、いらないものを処分しつつお金も入り、一石二鳥です。ただし、フリマサイトへの出品や購入希望者とのやりとりには、ある程度手間がかかることを心得ておきましょう。
終活をしていて不用品がたくさんが出たときは、生前整理を行なっている業者に回収してもらうのも一案です。引き取りには費用がかかりますが、商品価値があれば買い取ってもらうことも可能です。電話やインターネットで依頼するだけですぐに対応してくれる業者もたくさんあります。
わたしたちおうち整理士も生前整理をお手伝いする業者のひとつです。終活の整理で出た不要な家具や家電の引き取りはもちろん、使わなくなった時計やアクセサリーの買い取りにも対応しています。
- 不用品を引き取ってほしい
- 価値があるかわからない商品が出てきたので査定してほしい
- できるだけ早く出張回収してほしい
こんなお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフがお客様のお悩みを迅速に解決いたします。最短で即日対応も可能なので、お急ぎの方もぜひご利用ください。
不用品の回収費用に関しては無料の見積もりをご用意しています。10秒程度で簡単に費用の相場がわかりますよ。
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まとめ
終活への関心は、若い層の間で特に高まりつつあります。中でも、重要なライフイベントが続く30代は、終活をはじめるのにうってつけの時期だと言えそうです。若いうちから終活に取り組むことで、今の状態をきちんと把握し、現実に即した将来設計をすることにつながります。
具体的には、まずエンディングノート作りをとおして現状を可視化することから始めるとよいでしょう。初めに自分の状態を客観的に把握することで、無理のない人生設計や資産設計ができるようになります。将来設計ができたら、今自分の身の回りにあるもののうち、何が必要で何が必要ないかが見えてくるでしょう。
デジタル終活や不用品の処分など、やるべきことはたくさんありますので、不要な持ち物の処分は生前整理に強い業者に任せてみてもよさそうです。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。