お金がなくても大丈夫。費用をかけずにゴミ屋敷を清掃する方法
最終更新日:2024.11.25
「忙しくて片付けられず、部屋をゴミ屋敷にしてしまった」
「親が片付け下手で、実家がゴミ屋敷状態」
ゴミ屋敷でお悩みの方からは、「お金がないから業者に依頼できない。」
とご相談をいただくことがよくあります。
「ゴミ屋敷清掃」には高額のイメージがあるため、諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。ここでは、お金をかけずにゴミ屋敷を片付ける方法をお教えします。
目次
お金をかけずにゴミ屋敷清掃を業者に依頼できる?
残念ながら、無料で業者にゴミ屋敷清掃を依頼する方法はありません。
業者に依頼するとなると、必ず清掃費用がかかってしまいます。
ゴミ屋敷清掃に全くお金がかけられない場合は、自力で片付ける必要があります。
お金をかけずにゴミ屋敷を自力で片付ける3つのコツ
ここからは、お金をかけずに自力でゴミ屋敷を片付けるコツを3つご紹介します。
コツ1. とにかく物を減らす
まずは、軍手とゴミ袋を用意します。
ゴミ屋敷の片付けは、普通の部屋の「整理整頓」と違ってとにかく物を処分することが重要。
細かくスケジュールを立ててから片付けていく方法もありますが、片付けるのが億劫になってしまう前に、いま手を伸ばして届く範囲にある物から処分していきましょう。
複数の部屋がゴミであふれている場合は、満遍なく片付けるのではなく、一部屋ずつ空っぽにしていくのがおすすめです。
一部でも空っぽにすることで達成感を得られますし、他の部屋の汚さがより際立ちます。
物を処分する際のポイント
どうでもいいものから捨てていく
捨てることに慣れるために、初めはできるだけ素早く物を処分していくことが重要です。
考える時間を省くため、明らかにゴミと言えるものからどんどん処分していきましょう。
迷ったら捨てる
捨てるかどうか迷ったら、残しておくのではなく捨ててしまいます。
「残す」という選択肢があると物が減らないので「迷ったら捨てる」を徹底して作業しましょう。
思い入れのある品は後回しに
思い出の品や大切なものから片付けをはじめると、思い出に浸ってしまい作業が進みません。
片付け慣れていない状況だと余計に判断に時間がかかります。
ある程度捨てることに慣れていれば素早く判断ができるようになるので、最後に手をつけましょう。
分別が必要なゴミはきちんと分けて出しましょう。
コツ2. 大型家具を解体する
タンスや本棚、机など大きい家具は回収場所まで運び出せば、粗大ゴミとして出せます。
自治体が回収してくれるので、非常に安価ですが、回収には数百円〜数千円かかります。
マットレス | 400円 |
ソファー(一人掛け用) | 700円 |
机(袖付) | 1,000円 |
参考:「大阪市粗大ごみ処理手数料一覧表」 ※2021年2月現在
ゴミ出しに全くお金をかけたくないのであれば、家具を解体して小さくし、普通ゴミの日に捨てると無料で処分できます。
「家具の解体方法」と検索すれば、解体方法を詳しく解説しているサイトが出てきますので、チェックしてみてください。
コツ3. 価値のありそうなものは売る
ゴミ屋敷の部屋から出てきたものでも、リサイクル・リユース(再利用)が可能であれば売れる場合があります。
例えば、
- ・家具(テーブル/ソファ/棚)
- ・電化製品(テレビ/冷蔵庫/エアコン)
- ・デジタル機器(パソコン/スマホ)
- ・洋服、バッグ
- ・ブランド品
などです。
売れるかどうかは商品によりますが、仕分けの際に出てきたら売るという選択肢もあることを覚えておきましょう。
最近では、フリマアプリやネットオークションを利用していらない物を販売するという方法があります。
「メルカリ」は商品が売れない限り利用料が発生することがありませんので、一度試してみてはいかがでしょうか。
リサイクルショップや買取屋さんと違って、一般の利用者が相手なので思いもよらないものが売れることもあります。
>>あわせて読みたい「自力でできる!ゴミ屋敷の片付け方とコツを遺品整理のプロが徹底解説」はこちら
◼️今お金が支払えない場合
ゴミ屋敷清掃業者に依頼したいが、持ち合わせがなく現金で支払えない場合は、クレジットカードで分割払いする手もあります。
クレジットカードは使用できる業者とできない業者があるため、事前に確認してから依頼しましょう。
わたしたちおうち整理士でもゴミ屋敷清掃の際の支払いはクレジットカード決済が可能です。
不用品の片付けだけでなく、買い取れるものは買取・鑑定ができるので、「これって買い取れるの?」「いくらくらいかかる?」というちょっとしたご相談も大歓迎です。
ゴミ屋敷を放置していると行政代執行の措置がとられる
お金がないからと言って、ゴミ屋敷を放置していると「行政代執行」が強行されてしまいます。
「行政代執行」とは、ゴミ屋敷をなんとかするよう勧告をしているにもかかわらずそれに応じない場合に、行政が強制的にゴミを撤去することです。
行政がゴミを片付けてくれるならその方が良いのでは?と思うかもしれませんが、決して税金で片付けてくれるわけではありません。
清掃にかかった費用を行政が一旦立て替えて、その後、本人に片付け費用が全額請求されます。
支払いを拒否すると、国税滞納と同じように強制徴収されてしまいます。
普通にゴミ屋敷清掃業者に依頼するよりも高くついてしまう可能性があるため、ゴミ屋敷は放置せず、早めに対処しましょう。
できるだけ安価で業者に依頼する方法
ゴミ屋敷の状態によっては、すべて自力で片付けるのが困難な場合もあります。
できるところまではやったけれど、「重い家具・家電を運び出せない」「特別な清掃作業がないと原状回復が不可能」などの場合は業者に依頼せざるを得ません。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合に、できるだけ費用を安く抑える方法をお教えします。
買取もやっている業者に依頼する
片付けている最中に売れる品物が出てきた場合、先ほど紹介した「フリマアプリで売る」以外に、ゴミ屋敷清掃業者に買い取ってもらう方法があります。
不用品回収のみを行っている業者に依頼すると全てゴミとして回収されてしまうので、ゴミの中に売れるものが紛れ込んでいたらもったいないですよね。不用な品がお金になれば、その分ゴミ屋敷清掃にかかる費用に充てることができます。
買取・鑑定が得意なゴミ屋敷清掃業者に片付けを依頼して、売れるものは買い取ってもらいましょう。
複数社に見積もりを依頼する
数社に見積もりをとることで、相場観がわかります。一社のみですぐに契約を決めてしまわず、2〜3社に相見積もりをとるようにしましょう。
明細を出してもらえば、他社に明細を提示して交渉することもできます。
サービス内容が豊富な業者に依頼する
ゴミ屋敷清掃業者の中でも業者によって、できること・できないことがあります。不用品の回収のみを行っている業者から、ハウスクリーニング・引越しまで請け負っている業者などさまざま。
ひとつの業者に必要な作業をすべて任せる方が安くなるので、あらかじめ幅広く対応している業者に依頼するのがおすすめです。
お金がかけられないときの業者選びのポイント
親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶ
電話で相談する際、正直に「予算はこのくらい」と伝えてみてください。優良業者であれば、「その金額ならここまで出来ます。」とアドバイスしてくれます。予算内で収めるためにどの程度まで自分で片付ければ良いかの相談にも乗ってくれるので、事前にしっかりと希望を伝えることが大切です。
最初に電話を掛けた時点での対応がよくない場合は、見積もりや作業に来訪するスタッフの対応もよくないことが多いので、少しでも気になったら、依頼するのをやめておきましょう。
「格安」を謳っている業者には要注意
安く済ませたいがあまり「格安」という宣伝文句に釣られて契約してしまうと、作業当日に多額の追加料金を請求されることがあるため注意が必要です。
実際にお客さまからご相談いただいた事例を紹介します。
◼️「格安」業者にゴミ屋敷清掃を依頼したら・・・
離れて一人暮らしをしていたお父さまが亡くなって、遺品整理をすることになった50代男性。
お父さまは一人暮らしが長く、ほとんど外にも出ていなかったようで部屋はゴミ屋敷になっていました。
1DKのゴミ屋敷を「1万5千円」で全て請け負うという業者を見つけ、他の業者と比べて圧倒的に安かったためすぐに契約することに。
作業当日に「1万5千円は基本料金なので、他に人件費と運搬費がかかる」と追加料金が発生することを知らされます。
最終的に請求された金額は20万円。
作業当日に突然請求されたため持ち合わせがなく「3万円しか払えない」と伝えると、「それなら3万円分の作業しかできません」と、ゴミ袋を5袋ほどだけ持って帰られたそうです。
残念ながらこのような悪質な業者も存在します。
他社と比べて安い業者に依頼する場合は、見積もりの段階で「追加料金はかからないか?」をしっかりと確認してから契約しましょう。
おうち整理士では10秒でできる簡単無料見積もりをご用意しています。業者を比較する際にはぜひご活用ください。
【簡単】10秒で完了!
>>あわせて読みたい「ゴミ屋敷の清掃業者の選び方|いい業者を見つけるコツ」はこちら
まとめ
お金をかけずにゴミ屋敷を片付けたければ、まずはゴミを減らすことから始めてみましょう。全てを自分で片付けることができず、最終的に業者に依頼することになったとしても、ある程度片付けていれば荷物量が減っているため、業者への依頼料をぐんと抑えることができます。
ゴミ屋敷清掃業者の中には、「お金がない」と困っている人の弱みに漬け込んで契約を迫り、後から高額な不当請求を行う悪質な業者もいるので、業者選びは慎重に行いましょう。
わたしたちおうち整理士でも、ゴミ屋敷の清掃を行っています。
お電話では費用のご相談もお受けしていますので、お気軽にご連絡ください。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。