親の終活で子供はどうする?|相談の切り出し方や準備のコツを解説
最終更新日:2025.03.03

親の終活は、家族全員にとって重要なテーマです。葬儀や相続など、その時が来てから準備していては、とても間に合いませんよね。親にある程度事前の備えをしておいてもらえれば助かるだろうな〜という方も多いはず。
今回はそんな親に終活をさせたい方のために、具体的にできることや相談の切り出し方など、終活の準備のポイントをご紹介します。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は親に終活をしてもらうために必要なことや、円滑に進めるコツをご紹介します。
目次
親の終活を子供が手伝う意義と必要性
親の終活を手伝うことには多くの意義と必要性があります。3つの観点から解説します。
遺品整理の負担を軽減できる
遺品整理や生前整理は、多くの人にとって精神的にも身体的にも大きな負担となる作業です。特に持ち家の場合、長年にわたり保管してきた物の量が膨大であることが多く、整理がさらに大変になることがあります。そのため、親が元気なうちに生前整理を進めることは、残された家族のストレスや労力を大幅に軽減する効果があります。
親の財産や希望を把握できる
終活を進めることで、親の財産や希望を把握することが可能となります。具体的には、資産の一覧作成や、不動産、預貯金、保険など、様々な状況を一緒に整理しておくと、のちのち慌てずに済みます。
お互いの安心感を得られる
終活を共に進めることで、親子間のコミュニケーションが活発になり、お互いに安心感を得やすくなります。親が自分の意思を伝える場を持つことで、多様な思いや希望を明確に伝えられるようになり、一方で親の意向に対する子供の理解も深まり、それを尊重しようとする姿勢が生まれやすくなります。
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親の終活を進める準備のコツ
親に終活を進めてもらうには、いくつかの準備が必要です。3つに分けて準備のコツをご紹介します。
エンディングノートの活用
親との意見交換の場を設けることは、終活を円滑に進める上でとても大切です。エンディングノートを活用すれば、親の思いや希望を具体的に整理し、共有しやすくなります。日常的な会話の中に、親にとっての大切なテーマを自然に織り込むことで、話しやすい雰囲気を作ることができます。
エンディングノートは、単に親自身の意思表明のためだけでなく、家族全体の意見や希望を共有するツールとしても使えます。このような話し合いの場を通じて、将来の不安を軽くし、親子関係をより深められるでしょう。
親との意見交換の場を設ける
終活を進めるにあたり、両親が元気なうちに親子で相談する時間を設けることが大切です。健康な段階であれば、自分の希望をしっかりと伝えることができ、その意向を尊重した活動がしやすくなります。一方で、高齢になると判断能力が低下し、自分の希望や意見を明確に伝えることが難しくなる場合もあるため、早めに取り組むことが推奨されます。
両親が元気なうちに始める
親の終活は、親が元気なうちに始めることがポイントです。特に60代からは、健康面や体力の変化が現れる時期でもあるので、親が60代のうちに準備を進めるのが理想的です。ここを逃すと、高齢になるにつれて身体的な制約や健康上の問題が多くなっていき、自身の意思や希望をしっかり表明することが難しくなってきます。そのため、早い段階で両親がどのような医療や介護を希望しているのか、また資産の管理や分配について具体的に話し合いましょう。
親の終活をスムーズに進める方法
親の終活を進める際に、有効なアプローチをご紹介します。
自分自身が終活を始めてみる
両親に終活の意義を伝えるためには、まず自分自身が終活を始めてみることが効果的です。子供が自ら行動を起こすことで、家族全体の意識を高めることができます。例えば、エンディングノートを作成したり、将来について考えたりすることが、両親への良い刺激となるでしょう。同時に、自分の考えや希望を整理することで、家族のために何を準備するべきかが見えてきます。
親の負担を減らすメリットを伝える
終活は親の負担を減らすことにも繋がります。物を整理すれば住環境も整い、より生活が楽になります。自分の死後の話が不愉快に感じる方は、このことを伝えれば、納得してもらえるかもしれません。
親の終活で子供がすべきこと
親の終活を進める際には、子供側から積極的に行動を起こすことが重要です。具体的な方法を4つご紹介します。
財産や物品の整理を一緒に行う
財産や物品の整理は、生前整理の一環としてとても重要です。高齢の親にとって、自宅や持ち家の整理、そして不要品の処分は大きな負担となりがちです。こうした場合に子供が手伝いをすることで、物理的な作業だけでなく心理的な負担も軽減することができます。
整理を進める中で、親が大切にしている物や思い出の品を一緒に見直し、それについて話をする時間は、親子の絆を深める貴重なひとときにもなります。また、この過程で財産の管理方法について確認し、必要に応じて持ち家やその他の重要な資産についての情報を把握しておくことが大切です。
親の希望や見解を聞き取る
親の終活を進めるためには、親の希望や見解を丁寧に聞き取ることが欠かせません。親は自分の考えや希望を伝えることに対して、不安を抱えることがあります。このため、リラックスした雰囲気で話を進めることが大切です。
例えば、家族で食事や散歩をする時間を利用して、自然な流れで生前整理についての話題に触れてみると良いでしょう。親が自身の持ち家やその他の財産についてどのように考えているのか、具体的な意向を確認することがポイントです。手伝う姿勢で具体的な希望を尋ねることで、親も素直に意見を言いやすくなります。
デジタルデータや遺産の整理をサポートする
昨今では、デジタルデータが多く存在するため、親の終活においてこれらの整理も重要な課題となります。メールや写真、オンラインアカウントなど、デジタル情報は多岐にわたります。まず、どのアカウントやデータが存在するのかを親子でリストアップし、それぞれに関連する重要な情報がどこに保管されているかを把握することが大切です。
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親の終活を円滑に進めるための注意点
親の終活を円滑に進めるために、注意すべき点を解説します。
無理強いをしない
無理強いをしないことは、特に親との信頼関係を築く上で欠かせない重要な要素です。親が終活に対して抵抗感を持っている場合、無理に進めることでかえって不安感やストレスを招く可能性があります。そのため、親の気持ちに配慮し、慎重に進めることが大切です。
親と子の意見を尊重する
親と子の意見を尊重することは、何よりも大切です。特に親の考えや希望をしっかりと汲み取り、理解しようとする姿勢が必須でしょう。親子間で丁寧に話し合いを行い、親が抱く思いや希望を共有しながら計画を立てれば、信頼関係もより強くなります。
一方で、自分の考えのみを押し付けてしまうと、親が無力感を抱いてしまい、計画が停滞する原因にもなりえます。そうならないためにも、親子間で意見を尊重し合いながら話し合いを進めましょう。
一人で進めず家族全員で協力する
終活は個人の問題だけでなく、家族全体で共有する課題でもあります。そのため、一人暮らしの場合でも、自分一人の判断だけで進めるのではなく、家族全員で協力し合いましょう。例えば、兄弟や姉妹と連携をとり、必要な情報を積極的に共有することで、効率的に進めることが可能です。
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まとめ
誰でも自分の死後を考えることは気が重いはず。それでもなるべく早いうちに取り組んでもらうことで、親にも子にも様々なメリットがあるのが終活です。この記事を参考に、穏便なかたちで、終活を進めてみてください。
わたしたちおうち整理士でも終活・生前整理のお手伝いを行なっています。お客様に寄り添い、親身になってお話を聞かせていただきます。
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これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。