終活でお金を整理するためのコツ|書き出し方から保存方法まで

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終活でお金を整理するためのコツ|書き出し方から保存方法まで

終活でお金を整理するためのコツ|書き出し方から保存方法まで

終活をするにあたって整理しておきたいのが「お金」。不幸があった後に故人の資産を辿るのは遺族でも一苦労です。とはいえ、何をどうすればいいのかわからない人も多いでしょう。この記事では、終活でお金を整理する方法をご紹介します。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。この記事を読めばお金の終活をスムーズにできるようになりますよ。

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終活とは

終活とは、身の回りのものや資産を整理をして、自分の死後に残された家族が困らないようにすることです。

「周囲のため」とも言われる終活ですが、自分自身のためにも大きなメリットがあります。

  • 身の回りがスッキリして暮らしやすくなる
  • 万一への備えをすることで安心して旅立てる

などです。

今回は、終活の中でもお金に関する方法をご紹介します。お金に関する終活は次の4ステップです。

  1. 資産(負債を含む)を書き出す
  2. 不要なものは解約・処分する
  3. 金融資産を整理する
  4. 不動産を整理する

1つずつ解説していきます。

1. 資産を書き出す

まずはじめに、自分の総資産を把握するために、資産を書き出しましょう。書き出しする項目は以下のとおりです。

<プラスの資産となるもの>

  • 預貯金
  • 有価証券(株券・債券・投資信託など)
  • 現金
  • 不動産

<マイナスの資産となるもの>

  • 借入金

<加入の有無・詳細が判明したほうが望ましいもの>

  • 生命保険
  • クレジットカード
  • 会費制サービス
  • 携帯電話

「自分の貯金くらいはしっかり把握している」と思う方もいるかもしれませんが、現金だけが資産ではありません。株券や債券などの有価証券・ゴルフ会員権・不動産・貴金属・マイルやポイントなども立派な資産です。

銀行口座も忘れずに書きましょう。複数の口座を持っているなら、今後の自分に必要か不要か判断するためです。ネット銀行は通帳が無く、本人以外が見つけるのは難しいため、忘れずに書いておいてください。

また、資産を一覧表化する際は、自分が加入している保険・クレジットカード・スポーツクラブや動画配信サービスなどのサブスクリプションなども加えましょう。

定期的に口座から引き落とされている項目を書き出しておけば、自分の死後に家族がスムーズに解約手続きできます。

2. 不要なものは解約・処分する

次に、一覧表をもとに今後の自分に不要なものを解約・処分します

今後使う予定のない銀行口座やクレジットカードなどは解約しましょう。口座やクレジットカードの数を必要最低限に留めておけば管理しやすくなります。

また、口座の持ち主ならスムーズに解約できますが、自分の死後に家族が手続きを行うと、書類の準備や提出などに多くの時間がかかるため、不要なものは解約しましょう。

ほかにも、利用頻度の低いサブスクリプションや会員サービスがある場合は、今後の自分に本当に必要か一考してみてください。不要なものを解約すれば余計な支出を減らせます。

口座や会員サービスだけではなく、家の中にある不要な物も処分しておけば、自分の死後に遺品整理で家族に迷惑をかけずに済みます。

3. 金融資産を整理する

次に金融資産を整理しましょう。以下の3つに整理しておけば、使って良いお金と残す必要のあるお金がわかり、老後の計画を立てるのに役立ちます。

  • 生活に使う費用
  • 生活費以外の費用
  • 医療・介護に充てる費用

それぞれ解説します。

生活に使う費用

毎月の生活の収支が赤字の場合に充てる費用です。年金などの収入で毎月の収支がプラスなら問題ありませんが、マイナスの場合は生活費に補填する費用を計算して残す必要があります

60代夫婦の最低日常生活費の平均は23.5万円/月。ゆとりのある生活費の平均は37.8万円/月と言われています。上記の生活費の平均額と就労や年金などからの収入を比べて、毎月の収支がマイナスになるかどうか確認してみてください。

生前に使う費用

家のメンテナンスやリフォーム、車の買い替えなど、いつ頃にいくら必要になるのか見積りましょう。事前に見通しを立てて見積れば、必要な時のための費用を残せます。車を使用しているなら、今後買い替えは必要かどうか検討してみてください。

死後に遺族に負担をかけないための費用

自分の死後に備えて、費用を取り分けることも視野に入れて検討できます。墓地の購入費用や葬儀の費用などです。葬儀の様式や必要な費用などを前もって決め、用意しておけば遺族への負担を抑えられます。

医療・介護に充てる費用

医療や介護に充てる費用も今のうちから残しておくと万が一のときに安心できます。厚生労働省の医療費に関する調査では、65歳以上の平均は約75.4万円/年です。生命保険文化センターの「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯主もしくは配偶者に介護が必要になった場合の「公的介護保険の範囲外の費用 」の平均は約14.3万円/月です。よって1年で約200万円ほど必要になります。

医療・介護に充てる費用は、1人につき、200〜300万円/年ほどの費用を想定しておきましょう。将来、介護施設や高齢者向け住宅への移り住みを予定しているなら、入居一時金も加算する必要があります。

4. 不動産を整理する

不動産を持っている場合、今後の活用方針を決めましょう。建物や土地は誰に引き継ぐのか今のうちに話し合って決めておけば、自分の死後に家族間で揉めることはなくなります。

空き家や土地を相続しても、管理しきれずに放置されるケースが多く見られるため、相続するなら、適切に管理できるかどうかも相談して決めなくてはなりません。

もし管理できない空き家や土地があるなら、売却を視野に入れても良いでしょう。使用していない不動産でも税金や維持管理費が発生するため、売却すれば支出を抑えられる場合があります。

不動産の売却査定を無料で行っている不動産会社は多くあるため、いくらくらいで売れるのか相談してみるのも良いでしょう。

終活でお金の整理をするならエンディングノートがおすすめ

エンディングノート

終活でお金の整理をする場合、市販のエンディングノートを使うのがおすすめです。エンディングノートとは、人生の終わりに向けて必要項目を記入するノートです。通常のノートと違い、あらかじめ項目が印刷されているので、記入するだけでお金の整理ができます。

資産を書き出す以外にも以下の項目も記入できます。

  • 自分の健康保険証や個人番号カードなどの情報
  • 葬儀の際に連絡してほしい知人や友人の連絡先
  • 葬儀の形式や墓地について
  • 延命措置や終末期医療についての希望など

以上のような家族に伝えておきたい情報などを書き出せるノートです。

通常のノートに資産を書き出しても問題はありませんが、エンディングノートには書くべき項目や、見やすい工夫が施されているため、スムーズに終活を進めるのにおすすめです。

エンディングノートは遺言書とは異なり法的効力はないため、更新したい情報があれば自分で書き直しても問題ありません。

エンディングノートを家族と共有する

エンディングノートに情報を記載していることを家族に共有してくと良いでしょう。ただし、金融資産の残高や口座のパスワードなどは伝える必要はありません。金融残高やパスワードなどを誰でも見られる状態にしておくのは危険だからです。エンディングノートとは別に記載して保管しましょう。

まとめ

お金の終活について紹介しました。まずは自分の資産を一覧表にするところから始めます。そして、資産をシンプルにするために不要な口座や家の物は解約・処分しましょう。老後の支出の見通しを立てたり、不動産を整理したりする点も終活においてとても大切です。

家の物を処分する際は、ぜひ私たちおうち整理士にご相談ください。今のうちに終活を進めて不安のないセカンドライフを送りましょう。

榛田圭悟

監修:榛田圭悟

これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。

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