遺品整理で出てきた印鑑の処分方法6つ。実印の有効期限も解説
最終更新日:2024.11.19
遺品整理で出てきた故人の印鑑。簡単には捨てられない上に悪用される心配もあるので、対応に悩む人も多いでしょう。この記事では故人の印鑑の取り扱い方法だけでなく、実印の有効期限も解説しています。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。家の購入や遺産相続のような大事な場面でも使われる印鑑。使っている人が亡くなると、どうすればいいか悩む人も多いでしょう。この記事では遺品整理で出てきた印鑑の取り扱い方法を、処分や供養はもちろん再利用や売却まで6つ紹介します。
亡くなった方の実印はいつまで有効?
亡くなった方の実印は、役所に死亡届を出したときに効力を失います。印鑑情報は住民情報に紐付いているので、死亡届を出したときに住民情報とともに削除されるからです。そのため、故人の実印が悪用される心配はありません。また、遺産相続でも故人の実印は不要なのでご安心ください。
遺品整理で出てきた印鑑の処分方法6つ
ここからは遺品整理で出てきた印鑑の処分方法を6つ紹介します。
お焚き上げする
印鑑はお焚き上げすることができます。お焚き上げとは、故人が生前に大切にしていた遺品を神社やお寺で供養してもらうことです。供養だけでなく処分もできるので、一石二鳥の方法と言えます。
捨てるときに心が痛みそうな方は、お近くの神社やお寺に相談してみるとよいでしょう。
形見として残す
手放すことに抵抗がある人は、形見として残すのもよいでしょう。手元に置いておくと安心ですし、処分する手間もかかりません。サイズも小さいので、邪魔になることもないでしょう。
彫り直す
はんこ屋で彫り直すという手もあります。彫り直しとは、印面をやすりで削り、新しく文字を彫刻する手法です。故人の思いを受け継げるため、依頼する人も少なくありません。
ただし、店舗によっては彫り直せない材質があるので、事前に問い合わせておきましょう。
また、古い印鑑は再加工でヒビ割れするおそれがあります。破損した印鑑は使用できなくなるので、理解いただいた上でご利用ください。
売る
使わない印鑑を持っているくらいなら、売ってお金にしたい人もいるでしょう。印鑑は素材によって売り方が異なるので、事前の確認が大切です。以下に素材別の買取業者とサービスを紹介しましたので、印鑑を売る際の参考にしてみてください。
ただし、象牙の印鑑は需要が激減しているので、扱っている業者が少なく、買い取ってもらえたとしてもほとんど値がつかない傾向にあります。フリマサイトのメルカリや、オークションサイトのヤフオクでも売買が禁じられているので、象牙製の印鑑は売れにくいとだけ覚えておきましょう。
また100円均一で売っているような樹脂系のはんこも買取を断られやすい傾向にあります。お手元の印鑑が売れるか気になる人は、印鑑買取を実施している業者に問い合わせてみましょう。
印鑑の素材 | 売却できる業者・サービス | 具体的な業者・サービス |
---|---|---|
木製、金属製(チタン) 角製(水牛)、シャチハタ |
印鑑買取専門店 | 福寿堂 |
金属製(金・銀) | 貴金属買取専門店 | Brand Labo |
その他(珊瑚、翡翠など) | 骨董品買取専門店 | いわの美術株式会社 |
上記全ての種類 | フリマサイト オークションサイト |
メルカリ ヤフオク |
遺品整理業者に回収してもらう
遺品整理業者とは、故人の残した品物を回収してくれる会社です。指定した時間に自宅まで取りに来てくれるだけでなく、印鑑のような小さな遺品からタンスのような大きくて重たい遺品まで回収してくれます。
ただし、1点だけで依頼すると費用が高くなってしまうことがあるので、印鑑以外の遺品とまとめて捨てるとよいでしょう。
わたしたちおうち整理士も遺品を回収しています。印鑑のような個人情報が含まれるお品物も、プライバシーに配慮して慎重に処分しておりますので、遺品整理でお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。「まだ頼むかどうかはわからないけど、とりあえず料金を知りたい」という方には無料見積もりを行っています。10秒程度で費用相場が簡単にわかりますよ。
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ごみに出す
お焚き上げの時間がなかったり、有用な使い道がなかったりした場合は、ごみとして捨ててもよいでしょう。おうち整理士のある大阪市では、印鑑の材質に関わらず普通ごみとして処分できます。捨てるときは、中身の見えるゴミ袋に入れてお出しください。
ただし、自治体によって処分方法が異なりますので、お住まいの自治体のホームページを確認してから捨てましょう。
まとめ
遺品整理で出てきた印鑑の取り扱い方法を6つ紹介しました。役所に死亡届を出すと印鑑は効力を失うので、悪用される心配はなく遺産相続の際も不要です。大切な家族が亡くなり、不安や戸惑いも多いかと思いますが、悔いのないよう自分に合った方法を選んでください。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。