亡くなった人の写真を処分する方法は?後悔しないための手順をプロの遺品整理士が解説
最終更新日:2024.11.19
遺品整理中に出てきた故人の写真やアルバム。
思い出がいっぱい詰まった写真をずっと眺めていたいけれど、全部を保管しておくわけにもいかないし・・・
かと言って、簡単にゴミ箱には捨てられません。
亡くなった人の写真やアルバムって、処分に困ってしまいますよね。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。亡くなった人の写真は気持ちよく手放したいですよね。ここでは仕分けの方法から後悔しない手放し方までくわしくご紹介します。
目次
1. 写真・アルバムがどのくらいの量なのか把握する
いる写真・いらない写真の仕分けを始める前に、まずは写真やアルバムがどのくらいあるのか探しましょう。
全部の量が分からないまま、「見つけたら仕分けをする」を繰り返していると、仕分けに時間がかかってしまいます。
どれを残すか取捨選択していかなければならないため、まずは全部の量を把握することをおすすめします。
2. 必要な写真を仕分けする
写真・アルバムの量を把握したら、残す写真・手放す写真を決めて行きます。
写真には思い出がたくさん詰まっているのでどれも手放しづらいですが、全部保管しておくわけにはいきません。
以下のポイントを参考にしながら仕分けていきましょう。
仕分けのコツ
結婚式、成人式など節目の写真を保管
どれを残せばいいか困ったら、結婚式や成人式など節目の特別な写真を残すのがおすすめです。
お祝い事の時は楽しかった思い出が多いでしょうから、写真を見返した時にも嬉しい気持ちが蘇ってきます。
各場面の写真で残すのは1枚だけにする
「ここに旅行に行った時の写真」や「この場所で撮った写真」はそれぞれ1枚だけ残すようにしましょう。そうすることで数をぐんと減らすことができます。
◼️少しでも迷う写真は残しておこう
物はまた買えば良いですが、写真は一度捨ててしまうと戻って来ません。
「あの写真は置いておけばよかった」と後悔するくらいなら、少し多くなっても今は保管しておくことをおすすめします。
3. 残しておく写真を整理する
保管しておきたい写真の整理方法をお教えします。
新しいアルバムに入れ替える
日に焼けた古いアルバムに入れたままにしていると、写真の状態も悪くなってしまいます。
残す写真を決めたら、新しいアルバムに入れ替えて保管しましょう。
「このアルバムに入る分だけを保管する」と決めて仕分けすると、残しすぎて保管場所に困る心配もなくなります。
デジタルデータ化する
物理的に写真として保管すると場所をとってしまうので、写真をデータ化してスマホやパソコンに保存しておく方法もおすすめです。
Googleのフォトスキャンアプリ
写真をスマホでスキャンしてデジタル化して保存しておける無料アプリです。通常のカメラアプリで撮影するのと違い反射の光も取り除き、綺麗なままで保存することができます。
ただし、1枚ずつスキャンしていく必要があるため、写真の枚数が多ければ、保存するのに時間と手間がかかってしまいます。
プリンターでスキャンする
自宅にプリンターがある場合は、スキャン機能を使ってデータ化し、パソコンに保存しておくことができます。
家庭用プリンターであれば一回につき5枚程度並べてスキャンできるため、スマホのアプリほど時間はかかりません。が、アルバム何冊分ともなるとそれなりに大変な作業にはなるでしょう。
写真業者に依頼する
1枚ずつ自分でスキャンしていくのは骨が折れます。カメラのキタムラや富士フィルムなどの写真屋さんにデジタルデータ化を依頼すれば、手間がかかりません。
全て業者がやってくれるため、その分費用はかかります。料金やデータ化にかかる時間はお店によって異なるため、写真屋さんのホームページをチェックしてみてください。
形見分け
故人と親しかった友人や知人に写真を形見分けすることもできます。
写真は故人との思い出が詰まったもので、とくに自分も一緒に写っている写真だと、持っておきたいという方もいます。
その反面、写真は故人との思い出を鮮明に蘇らせる非常に繊細なもの。中には、亡くなった人の写真は受け取りたくないという人もいます。
故人と親しかったからといってたくさん渡したり、無理に押し付けてしまうと迷惑になってしまう可能性があるため、ほどほどにしましょう。
4. 残しておかない写真を処分する
ゴミとして処分する
写真やアルバムは、自分が良ければ可燃ごみとして処分してしまって問題ありません。
ゴミの回収時に顔が見られたくなければ、破ったりシュレッダーにかけておくと安心です。その上で、新聞紙などにくるんで捨てれば中身を見られる心配はありません。
一枚ずつそのような対処をするのが面倒なのであれば、写真をまとめてガムテープでぐるぐる巻きにして捨てるのも良いでしょう。
そのまま捨てづらい場合は供養する
人の顔が写っている写真となると、ゴミとして捨てづらいという方も多いはず。
そんな人は供養して手放す方法がおすすめです。たくさんあっても全てまとめて手放すことができますし、アルバムごと供養することもできます。
供養のやり方
神社仏閣
近くのお寺や神社に持ち込んでお焚き上げしてもらう方法です。
写真の量にもよりますが、あまり多くなければ3,000円程度、段ボール何箱分かになるのであれば10,000円程度です。
お焚き上げしてもらえるかどうかや、お焚き上げにいくらかかるのかは持ち込みたいお寺や神社に事前に確認しましょう。
自分で供養する
<自分でできる供養の方法>
- 1. 白い紙か白い布に写真を置く
- 2. 手を合わせ「ありがとうございました」と感謝を伝えつつ、お清めの塩をまく。
- 3. 1.で用意した紙か布でくるむ
最後は袋に入れて手放しましょう。
生ゴミや他のゴミと混ぜず、写真・アルバム単体で袋に入れて手放します。
>>あわせて読みたい「遺品の供養って実は不要?供養する意味や依頼する方法、お焚き上げについて徹底解説」はこちら
遺品整理中に写真以外にも捨てたいものが出てきたら遺品整理業者に依頼しよう
遺品整理をしていて、写真やアルバム以外に、処分または売りたい遺品がある場合は、まとめて遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
大型家具であっても、運び出しから処分まで全て行ってくれる上に、売れるものがあれば買い取ってもらえるため回収費用の足しにもできます。
わたしたちおうち整理士では、遺品の引き取り・買取に加え、ご希望でしたら写真やアルバムのお焚き上げ供養も承っています。
「まだ頼むかどうかはわからないけど、とりあえず料金を知りたい」という方には無料見積もりを行っていますので、ぜひお試しください。
【簡単】10秒で完了!
まとめ
写真やアルバムを手放しづらいからと言って、ずっと保管してホコリをかぶってしまっていては故人様も報われません。
この機会に、故人様との思い出と向き合い、部屋も気持ちもスッキリさせてみてはいかがでしょうか。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。