良い遺品整理業者の選び方4つ|プロが教える業者を見分けるコツ
最終更新日:2024.11.19
人が生活している場所には、さまざまな物があふれています。故人となった時、それらの品は遺された家族が片付けなければなりません。とはいえ、量が多くて困ってしまうこともあるでしょう。
そんな時に便利なのが遺品整理業者です。
今回は、遺品整理のプロが遺品整理業者を選ぶ時のポイントをご紹介します。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は遺品整理業者の選び方と良い遺品整理業者の特徴をご紹介します。
目次
遺品整理業者とは?
故人が遺したもののうち、現金預金や不動産などの財産を除いたものを遺品と呼びます。遺品には、貴金属や写真・日記なども含まれます。
この遺品の整理を手伝ってくれるのが遺品整理業者です。
不用品回収業者や片付け業者との違い
よく不用品回収業者や片付け業者との違いがわからないという質問もありますが、大きな違いは業務範囲になります。
具体的には、下記の表をご覧ください。
仕分け |
片付け | 買取 | 搬出 |
不用品回収 |
|
遺品整理業者 |
〇 |
〇 | 〇 | 〇 |
〇 |
不用品回収業者 |
〇 |
||||
片付け代行 |
〇 |
〇 |
このように、他の業者では遺品整理の一連の流れの中でできることが限られています。遺品整理業者は家の中に入り遺品の仕分けから手伝ってくれるのに対し、不用品回収業者は文字通り不用になった品を回収していくだけなのです。遺品整理に必要な作業に対し、オールマイティーに対応できるのが遺品整理業者の特徴です。
遺品整理業者の選び方4つ
引っ越しなど他の業者なら人生の中で何度も依頼することはありますが、遺品整理業者に依頼するのは生涯の中でもそんなに多くはありません。そのため、「どう選んでいいのかわからない」という方もいます。
遺品整理業者を選ぶ時のポイントをご紹介します。
①遺品整理士が在籍しているところを選ぶ
遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が設けた養成講座を受け、試験に合格した人だけが持つ資格です。遺品整理にまつわる法律や正しい供養の仕方など、遺品整理にまつわるあらゆる知識を身に付けています。
これまで遺品整理はご遺族だけで行うケースが多かったのですが、少子高齢化に伴い、ご家族だけでは手が回らないケースも増えてきました。そんな時にプロとして遺品整理のお手伝いをするのが遺品整理士です。
わたしたちおうち整理士にも、経験豊富な遺品整理士がいます。さまざまな遺品整理のお手伝いをしておりますので、安心してご相談ください。
「まだ頼むかどうかはわからないけど、とりあえず料金を知りたい」という方には無料見積もりを行っていますので、ぜひお試しください。
【簡単】10秒で完了!
②必要な許可は持っているか確認する
一般家庭から出る不用品の処理は「一般廃棄物」として処理しなくてはならないと法律で決まっています。そのため、「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要になります。
この資格を持っていないと一般家庭から出た不用品を処理できませんが、自社で持っていなくても所持している業者と連携が取れていれば大丈夫です。わたしたちおうち整理士でも、許可を持っている業者と提携しています。
③見積もりは複数とる
遺品整理業者もピンキリです。見積もりを取る際には、複数の業者から取るようにしましょう。
また、ランキングサイトや比較サイトを利用する場合は、複数のサイトを使うことをオススメします。
遺品整理の特徴として、「最終的にどれほどのものが不用品になるのかわからない」という点があります。
例えば大量の着物があって誰かに譲ろうと思っても実は価値のないものだったり、故人の好きだった古本に高値がついていたりという具合に「何を捨てて何を残すか」が電話やメールの見積もり段階ではわからないことがあります。
そのため、弊社では一度下見に伺って実際の現場を見てから見積もりを出します。ですので、電話口ですぐに契約を迫ることはありません。そういった業者には注意しましょう。
良い業者であれば、「何を基準に見積もりを出しているのか」を教えてくれます。大体はトラックに換算した物量が算定の基準になります。
物量が違うと値段が変わってしまいます。見積もりを取る時には、同じ量を見せるようにしましょう。
④地域に密着したところを選ぶ
インターネットで検索すると多数の遺品整理業者が出てきます。しかし遺品整理は家の中に入るのが前提です。そのため、業者ごとに対応エリアが分かれています。
遺品整理業者を探す時には、地名を一緒に検索するようにしましょう。
おうち整理士では、関西エリアの遺品整理に対応しています。
詳しいサービス内容はこちらからご確認ください。
▶︎おうち整理士の遺品整理サービスを詳しく見る
変な業者に頼むとトラブルも!
遺品整理は生涯に何度も経験するものではありません。また「どの業者が良かった?」というのも人に聞きにくいものです。
「適当な業者でいいや」とあまり調べずに依頼をするとトラブルに発展する可能性もあります。
近年では遺品整理の需要が増えて、遺品整理を行う業者の数も増えてきました。中には悪質な業者もいるため、きちんと見分けたいところです。
わたしたちおうち整理士には、「見積もりが安いので依頼をしたら、当日どんどん加算された」「本当は高価な骨董品を安く買い叩かれた」といったご相談が寄せられています。
遺品整理は故人の愛用品を片付ける大切な作業。できれば気持ちよく終わらせたいものですよね。
>>あわせて読みたい「実際にあった遺品整理トラブル!気をつけるべきポイントと巻き込まれない方法をプロが徹底解説」はこちら
遺品整理の料金はどうやって決まる?
多くの遺品整理会社が、「1R 〇〇円~」のように部屋の間取りごとの料金設定をサイトに表記しています。
しかし、同じ間取りでも、
- ・作業人数
- ・必要なトラックの台数
- ・作業にかかる日数
によって、料金が大きく変わります。
間取りの料金表を記載する理由は、「部屋の間取りで料金を提示した方が、依頼者が相場を想像しやすい」からで、実際には部屋の間取りではなく、遺品の量で料金が決まっているんです。
当然、遺品の量が多ければ多いほど作業量が増え、料金も上がるので、「間取りが1DKで遺品が大量にある場合」と、「間取りが3LDKのほとんどモノがない状態」だと、同じ料金になる場合もあります。
ほとんどの遺品整理業者が、トラックの積載量で料金を設定しています。
2トン平トラックの遺品整理費用の相場は、約60,000円~70,000円程度です。
ある程度の目安にしてみてください。
>>あわせて読みたい「遺品整理業者の料金相場とは?あなたに合った業者選びのポイントと、費用を抑える方法」はこちら
良い遺品整理業者の特徴は?
遺品整理を気持ちよく終わらせるために、良い遺品整理業者の特徴をお伝えします。
スタッフの対応が丁寧
家に来て作業をしてもらうスタッフの態度が横柄だったりいい加減だと、気持ちもげんなりしてしまいます。
また、業者によっては遺品を雑に扱うことも。そういったスタッフの対応を知りたい時は、見積もりなどの問い合わせを電話でしてみましょう。
電話の対応が丁寧な会社は、来訪するスタッフの対応も丁寧なことが多いです。
見積もりがわかりやすい
見積もりがわかりやすいのも、良い遺品整理業者の特徴です。仮に複雑な内訳だったとしても、質問すればきちんと答えてくれるところも信用できます。
逆に、見積もりの内訳がよくわからなかったり、質問しても答えてくれない業者は選ばないほうがいいでしょう。
作業実績が豊富
実績のない業者だと、遺品整理のノウハウがない場合もあります。遺品整理は不用品回収と違い、「残す物・残さない物の選定」「価値の判断」といった作業も含まれます。作業実績が豊富な会社なら、そういったノウハウも蓄積されているため、作業に迷いがありません。
スムーズに遺品整理を終えるためにも、プロとしての実績を持っている業者に依頼しましょう。
まとめ
今回は、遺品整理業者の選び方をご紹介しました。
生涯の中でもあまり経験することのない遺品整理。せめて気持ちよく整理できるよう、この記事が参考になれば幸いです。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。