四十九日までは電気つけっぱなしと言われる理由は?
最終更新日:2024.11.19
年齢が上がってくるにつれ、身近な人が亡くなる経験をする人も増えます。ふと家族が亡くなった時、自分は何をどのように行えばいいのだろう、やりかたや流れが分からないと不安に感じる人も多いでしょう。今回は、その中でも「四十九日まで電気をつけっぱなしにする」と言われている理由を解説していきます。冠婚葬祭は急に起こることが多いため、事前に知識があると安心です。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。四十九日までの過ごし方を知っておくと、いざという時に不安が薄れます。過ごし方や形式は様々ありますが、今回はよく言われている「電気をつけっぱなしにする」のはなぜかを解説していきます。
四十九日までは電気をつけっぱなしと言われる理由
仏教では四十九日までは灯りを絶やしてはいけないと言われています。これは、裁きを受けている故人の足元をろうそくの火が照らしていると考えられているためです。このろうそくの火が現代では部屋の照明に転じたため、四十九日までは電気をつけっぱなしにすると言われるようになりました。
電気は本当につけっぱなしにしないといけない?
仏教でも各宗派によって考え方が異なりますが、無理につけっぱなしにする必要はないと言われています。
例えば浄土真宗の場合は、故人は亡くなった時点で成仏していると考えられているため、電気をつけっぱなしにする必要はありません。他宗でも、故人を悼む気持ちのほうが大事とし、無理につけたままにする必要はないようです。
ただし家庭や地域によっても考え方は様々ですので、不安な人は家族や親戚に相談するとよいでしょう。
ろうそくの火を絶やしたくない場合は?
電気やろうそくをつけっぱなしにする必要はないとはいえ、故人を悼む気持ちから、「灯りを絶やしたくない」と思うこともあるでしょう。
しかし、ろうそくの火をつけたままにすると火事の恐れがあります。もし火事など起きてしまっては、供養どころではなくなってしまいますので、故人が安心できるように十分注意が必要です。
ろうそくの代わりに電気をつけっぱなしにするのもよいですし、電気式のろうそくもありますので、ろうそくの火の代わりになるものをつけておきましょう。
どうしてもろうそくがいいという場合は、夜は火事の心配もあるため火は消しておき、朝起きたら火をつけるようにしましょう。その場合夜は電気にかえるなどすれば、灯りを絶やさずにすみます。
他に四十九日までに絶やしてはいけないものは?
灯り以外にも絶やしてはいけないと言われているのは線香です。昔は遺体の匂いをごまかすために、お通夜から埋葬まで線香をつけるものとされていました。また仏教では死者は四十九日で成仏すると言われているため、弔いの意を示すために四十九日までは線香を絶やさない方がよいという説もあります。
しかし、線香においても四十九日までつけっぱなしというのは難しい場合が多いでしょう。また線香で喉を痛めてしまうこともあるので、無理につけっぱなしにするよりは、わずかな時間であっても、残された家族が故人を思い線香をあげるということが大切です。
近年では、様々な香りの線香や有害な化学物質が含まれない線香もありますので、ご自宅に合うものを選んでもよいでしょう。
まとめ
四十九日まで電気つけっぱなしと言われている理由と実際につけっぱなしにしなければいけないかについて解説しました。どのような方法で四十九日を過ごすにしても、一番大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと故人が安心できるよう遺族が無事に過ごすことです。
四十九日までの過ごし方は、故人が喜んでくれる形、家族が無理なく故人を偲びながら過ごせる方法をよく相談し決めるとよいでしょう。
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これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。