亡くなった方の衣類の処分時期は?|処分する方法や注意点もあわせて解説
最終更新日:2024.11.19
亡くなった方の衣類、処分しなければならないとわかっていても、愛着があるものも多くて困りますよね。
「いつかは処分しなければ」と思っていても、「この服はよく着ていた」「この服はお気に入りだった」「この服はあの時の」と思うと、なかなか手放せないものです。
この記事では、亡くなった方の衣類の処分時期や処分方法についてご紹介します。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。遺品整理で出た衣類の処分時期や処分方法にお悩みの人も多いでしょう。この記事では、衣類の処分時期や処分する方法、注意点などをご紹介しています。
目次
亡くなった方の衣類の処分時期
亡くなった方の衣類の処分時期は、明確には決まっていません。「いつまでに処分しなければならない」という法律や慣習はないのです。
しかし、急いで遺品整理をしなければならないケースもありますので、ご自身が該当するか確認しておきましょう。
すぐに遺品を整理しないといけないケースとは?
故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、葬儀後すぐに遺品整理しないと家賃が発生することもあります。退去期日を確認し、すみやかに処分するか移動させましょう。
また、遺品の中に相続税がかかるものがあれば、相続税の申告・納付前に遺品を整理する必要があります。このとき衣類のポケットに貴金属が入ったままになっていることもあるので、見落とさないようにしましょう。
急ぐ必要がない場合
家族と同居していた場合や、相続税がかかるものがない場合は、四十九日や百日法要、一周忌を終えてから取り掛かる人も多いようです。
特に急ぐ必要がない場合は、様々な諸手続きを終え、気持ちの整理がついた後でも良いでしょう。
亡くなった人の衣類を処分する方法8つ
まずは衣類を「残す物」と「処分する物」に分けましょう。残す場合は、誰が持っておくかなどを親族間で相談しておくと安心です。
衣類を残す、処分する方法は以下の8つです。
- そのままとっておく
- 形を変えて残す
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリで売る
- 寄付する
- 供養する
- 遺品整理をしている業者に依頼する
- 家庭ごみで出す
それぞれの詳細をみていきましょう。
そのままとっておく
ゆかりの深い品や愛用していた服などは、そのまま取っておいてもいいでしょう。遺影の傍や故人の部屋に飾ることで、故人を偲ぶことができます。
形を変えて残す
形を変えて残すという手もあります。裁縫が得意な人は、パッチワークやぬいぐるみの服、巾着などにアレンジしても良いでしょう。もしくは自分が着れるサイズに直し、着用する方法もあります。
リサイクルショップで売る
衣類はリサイクルショップで売ることもできます。ブランド品でない限り二束三文になることも多いですが、持ち込んだその場で査定してもらえるので、早急に処分したい人に向いています。
洋服に汚れがついていないか、破れているところはないかなどをチェックしてから持ち込みましょう。
フリマアプリで売る
綺麗で問題なく着用できる衣類は、フリマアプリで売ることもできます。リサイクルショップと違い、自分の売りたい金額を設定できるのがメリットです。
ただし、個人間での売買のため、トラブルには十分お気をつけください。特に、商品は丁寧に梱包し、商品説明や写真は分かりやすく載せましょう。
寄付する
衣類はNPOの支援団体などに寄付することも可能です。古着を寄付することで、世界中の恵まれない子どもたちにワクチンを届けている団体などを支援できます。
具体的な例をご紹介します。
古着deワクチン
古着を先方指定のキット一箱寄付するごとに、ポリオワクチン5人分が開発途上国の子ども達に寄付されます。回収キットは1箱3,300円。自宅まで宅配業者が取りに来てくれるので、出しに行く手間がありません。
アジアリサイクル貢献活動
開発途上国に衣類を寄付することができます。ダンボールの調達や発送費用は自己負担。また、衣類のほかにふちの欠けた食器や靴など幅広いジャンルも受け付けています。
フルクル
古着を寄付することで、古着回収業者から得られた資金をミャンマーやベトナムの支援活動に使っている団体です。30箱以上の大量寄付も受け付けています(30箱以上の場合は事前申請が必要&ユニフォームや制服など受け付けていない服もあります)。発送費用は自己負担。それ以外は特に申請せずに送って良いとされています。
団体によって、寄付できる衣類が異なります。他にもさまざまな団体がありますので、目的の衣類を寄付できる団体を探してみるのも良いでしょう。
供養する
神社や寺、もしくは遺品整理を専門で行っている業者では、衣類やその他遺品を供養してくれるところもあります。供養の金額は、神社、寺、業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
>>あわせて読みたい『遺品の供養って実は不要?供養する意味や依頼する方法、お焚き上げについて徹底解説』はこちら
遺品整理をしている業者に依頼する
大量の衣類が残っていると、遺品整理はなかなか進みません。自分たちで整理できないときは、遺品整理を手伝ってくれる業者に依頼するのも手です。
料金体系は業者によって様々ですが、部屋の大きさや数、荷物の量、家具の大きさなどで決まります。ほかの遺品とあわせて依頼すれば、手間なく片付けられるでしょう。
私たちおうち整理士では10秒程度で完了できる無料の簡単見積もりを実施しています。業者の費用を比較する際にはぜひ参考にしてください。
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家庭ごみで出す
破れていたり、売ることができない衣類は、ごみとして処分しましょう。処分するときは、お住まいの自治体のルールに従ってください。
また、自治会や学校などで定期的に古布を回収している地域もあるので、調べておきましょう。
まとめ
亡くなった方の衣類の処分時期や注意点、処分する方法をご紹介しました。思い入れのある衣類はなかなか手放しにくいですよね。きちんと心の整理をしてから、処分するようにしましょう。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。