40代の終活をはじめよう!|生前整理のコツを徹底解説
最終更新日:2025.03.10

もしもの時に備えて、身の回りを整理しておく「終活」。その時が近づいてきたら・・・とお考えの方も多いでしょう。しかし実は、40代のうちから終活を始めるとたくさんのメリットがあるんです。
今回は40代で始める終活のポイントやコツ、親と一緒に始める終活などについて、徹底解説します。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、40代からできる身の回りの生前整理や、終活のコツをご紹介します。
目次
40代で終活を考えるきっかけ
40代の終活を考え始めるきっかけは多岐に渡ります。3つの観点からご紹介します。
身近な人の死や病気
40代を迎えると、身近な人間の死や病気に直面することが増え、終活を意識するようになる方はたくさんいらっしゃいます。特に、親や大切な人が亡くなると、自身も同じ道をたどることに思いを馳せざるを得ません。
また、こうした経験を機に、葬儀準備や関連手続きの煩雑さに直面することで、「自分自身は何を希望するのか」「将来に向けて何を準備すべきか」を具体的に考えるようになり、結果として終活への関心がより深まるのです。
おひとりさまとしての不安
独身生活を送る中で、自分自身の将来を見据えて準備を進めることはとても重要です。特にいわゆる「おひとりさま」として一人暮らしをしている場合、将来的に直面する可能性のあるさまざまな問題について早い段階から考える必要があります。
また、自分が万が一の時にどのような対応を望むのか、そしてどのようにすれば遺された家族や近しい人々に負担をかけずに済むのかを明確にしておくことも大切です。これは単に自身の安心感を得るだけでなく、周囲の人々の精神的負担を軽減することにもつながります。
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「おひとりさまの終活でやるべきこと|老後の不安を解決します」
介護や医療の問題
40代に差し掛かると、親の介護や自身の健康への不安が顕著になってくることがあります。周囲の人々が介護や医療の問題を抱える場面に直面することで、自分自身にも同じような未来が訪れる可能性を実感するケースが多いのではないでしょうか。
介護に関する情報を集めたり、医療サービスの選択肢を検討したりすることは、自分自身の将来を見据えた生活設計を支える重要なステップです。
40代で終活を始めるメリット
40代の終活を始めることには多くのメリットがあります。3つの点から解説します。
判断力があるうちにできる
終活を40代から始める最大のメリットの一つは、判断力が衰えないうちに具体的な計画を立てられる点です。この年代ではまだ思考力や判断力が十分に保たれており、自分に合った選択肢を冷静かつ合理的に検討することができます。
例えば、医療や介護の選択肢について、40歳というタイミングで事前に情報を収集し、自分の意思をしっかりと確認しておきましょう。自分の好みやライフスタイルに合った選択肢を選び、早めに準備を整えることで、将来に向けた心の余裕が生まれるだけでなく、万が一の際にもスムーズな対応が期待できます。
自分らしい人生設計
40代は仕事や家庭などで多忙な時期であるため、自分自身と向き合う時間を意識的に持つことが大切です。終活の一環として自分らしい人生設計を行うことは、40代の終活を通じて自分に最適な選択肢を見つけるプロセスになり、これからの人生をより具体的にイメージしやすくなるでしょう。
この時期に将来の生き方について考えることで、退職後の生活や趣味を充実させる計画を立てることもできます。旅行の計画や語学などの学習から新しい知識や経験を得ることで、人生の後半をより豊かに過ごすための土台が完成するでしょう。
身辺整理を無理なく進めやすい
身辺整理は終活の一環であり、多くの人がどのように取り組むべきか悩む部分でもあります。しかし、40代のうちに始めることで、身体的にも精神的にも余裕を持って進めることができます。特にこの時期は体力があり、効率的に作業できるタイミングでもあります。
40代で断捨離を行えば、不要な物を整理し、生活空間を広げる絶好の機会となります。物を減らし、シンプルな環境を整えることで、心にゆとりを生み出し、より快適な日常を送るための基盤を築けます。
40代からの終活で具体的にできること
40代からの終活で、具体的にできることをご紹介します。
エンディングノートを書く
終活の一環として、エンディングノートを活用してみましょう。
エンディングノートには、葬儀の詳細に関する希望やお墓の選択、さらには大切な家族へのメッセージなどを記録することができます。家族が迷ったり困ったりすることを未然に防げるだけでなく、自分の意思を的確に伝える効果的な手段です。
遺言書と異なり、法的な拘束力は持たないので注意しましょう。
断捨離する
断捨離は、日常生活の中で増え続ける物を整理し、不要なものを手放すことで、シンプルで快適な生活環境を整えることです。生活空間を改善するだけでなく、心のゆとりや清々しい気持ちをもたらします。
スペースが広がるだけでなく、自分にとって本当に必要なものが何かを見極める力が養われるのも断捨離のメリットです。物を増やしすぎないライフスタイルが身につき、将来的な買い物にも慎重さが加わることで、不要な出費を避けることに繋がるでしょう。
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財産や契約情報を整理・把握する
終活で自身の財産や契約情報を整理することは、欠かせない作業です。銀行口座や不動産、保険契約などの情報を明確にしておけば、必要な際にスムーズな対応が可能となり、家族や関係者が将来困惑することを避けられます。
また、資産の把握に加え、将来必要となる手続きについて事前に考慮しておくことで、管理が楽になります。独身の場合は、自分自身でこれらを管理する必要があるため、必要な書類や情報を一元管理する習慣をつけておくと役立つでしょう。
スマホやPCの整理
デジタル資産の整理も忘れてはいけません。スマホやPCに保存された重要なデータやファイルは、後々大きな意味を持つことがあります。
写真や書類、アカウント情報などを整理し、重要なデータは外付けHDDなどにバックアップをとっておくと安心です。デジタルの整理は、物理的な整理以上に後回しにされがちですが、進めておくと将来のトラブルを回避する助けとなるはずです。
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突然の病気や入院への備え
突然の病気や入院に備えて、事前の準備を行うことで安心感を得られます。特におひとりさまの場合、自分自身で万が一の際に備えることがより重要です。病気になった場合にどのような医療を受けたいのか、そしてどのように生活を支えてほしいのかを前もって考えておきましょう。
また、医療の選択肢や介護サービスに関する情報を整理しておけば、病気の際に迅速で適切な対応を取ることが可能です。おひとりさまにとっては、特にこうした準備を具体的に進めておくことで、周囲の人や専門家へ自身の意思を正確に伝える助けとなります。医療に関する希望をわかりやすく記録しておくことは、家族や友人にとっても大きな負担軽減につながります。
家の相続や墓について考える
お墓や実家についての利用方法を計画することは、家族の負担を軽減し、より良い将来設計に繋がる重要な要素です。特に家族全員の視点から葬儀や埋葬の選択肢について事前に検討しておくことで、突然の出来事に直面した際でも柔軟に対応することが可能となります。また、こうした準備により家族間の意思疎通が深まり、信頼関係を築く機会にもなるでしょう。
さらに、実家の管理方法や住まいの取り扱いについても具体的な話し合いを行うことが大切です。例えば、女性が家の管理を担う場合や家族で分担するケースを考慮しながら、役割を整理しておきましょう。
終活は家族や親と一緒に
家族や親と一緒に終活を進めることには、たくさんのメリットがあります。具体的にできることを確認しておきましょう。
両親と話し合う
両親が60・70代を迎えている場合、どのような財産を持っているか、またそれをどう扱いたいのかを話し合うことは必須です。高齢化が進む中で、親子間のコミュニケーションを図り、財産の把握やその取り扱いについて共通認識を持つことが、家族全体の安心につながります。話し合いを通じて、遺産分配や葬儀の希望を具体的に確認することで、後々の相続トラブルを未然に防ぐことも期待できます。
さらに、両親の終末期における医療や介護の選択肢について、60・70代のうちから意向を確認しておくことも非常に大切です。例えば、延命治療をどのように考えているのかや、希望する介護施設の条件などを予め話し合うことで、家族全員が安心して意思決定に臨むことができます。これらの対話を早いうちに持つことが、家族の絆をさらに深めるきっかけにもなるでしょう。
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お互いにサポートしあう
家族の終活を進める中では、自身と親のサポートをし合う姿勢が求められます。特に40代の終活では、親世代とも密接なつながりがある時期であるため、身近な存在としてお互いに助け合うことが、より充実した終活を築くことに繋がります。
親のニーズに耳を傾けることはもちろん、自分自身の思いや将来の希望を正直に伝える場を設けることが大切です。積極的な関わりが、親子二世代にわたる有意義な終活の基盤を作り上げる鍵となります。
専門家に相談する
終活を進める際には、専門家への相談も行いましょう。法律や税金、医療のマナーなど、専門知識が必要な部分は多く存在します。弁護士や司法書士、行政書士といった専門家からのアドバイスを受けることで、情報を整理しながら効率的に進められるだけでなく、個々の状況に応じた適切なアプローチを見つけることができます。
まとめ
40代の終活には、多くの意義と価値があります。この時期に進める身辺整理は、物理的な整理だけでなく、心の整理にもつながります。
40代からの終活は、自分の人生を再評価し、未来をより良いものにするための第一歩です。この機会を積極的に活用することで、残された人生をさらに輝かせることができます。40代という新たなステージを迎えた今だからこそ、自主的に終活に取り組み、人生をさらに有意義なものにしていきましょう。
わたしたちおうち整理士でも生前整理のお手伝いを行なっています。お客様に寄り添い、親身になってお話を聞かせていただきます。
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これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。