遺品整理の契約書を徹底解説|詳しい内容や注意点をご紹介
最終更新日:2025.04.20

遺品整理を依頼する際は必ず契約書にサインする段階があります。信頼できる業者を選ぶ際には、この契約書の内容をしっかり確認することが不可欠です。
しかし、大抵の方にとって遺品整理は何度も経験することではありません。「いきなり契約書を出されても何が何だかわからない!」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では遺品整理の契約書について解説します。どんなことが書かれているか、どんな点に注意すればよいのかを事前に押さえていけば、いざという時に慌てずに済みますよ。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、遺品整理の契約書について解説していきます。
目次
契約書、同意書、委任状の違いって?
契約書、同意書、委任状は、法律的な文書として異なる役割を持ち、それぞれ特定の用途で用いられます。事前に押さえておきましょう。
契約書
契約書は、主に二者間での合意事項を正式に文書化したものです。たとえば遺品整理では、業者と依頼者の間で作業範囲、費用、責任分担などが具体的に記載されます。これにより、お互いが取り決めを明確に共有でき、万が一契約に関するトラブルが発生した際の法的な証拠としても機能します。
同意書
同意書は特定の行為に対する同意を文書で明確に示す際に使用されます。遺品整理の場合、依頼者が特定の遺品の処理方法や手順について、事前に承諾を示す形で署名することが一般的です。同意書があることで、業者は依頼者の希望を正確に把握することができるため、誤解やトラブルの発生を効果的に防ぐことが可能になります。
委任状
委任状は、特定の権限を第三者に委任する場合に使用される文書です。例えば、遺品整理を業者に一任したいとき、依頼者の代わりに業者が手続きを行えるようにするため、この文書が活用されます。委任状を用意することで、業者は必要な行為をスムーズに進めることができ、同時に依頼者の負担を軽減することができます。
遺品整理における契約書の重要性
遺品整理において、契約書がいかに重要なのかを解説します。
契約内容を明確化する役割
遺品整理の契約書には、以下のような項目が含まれます。
- 作業内容
- 料金体系
- 支払い方法
- 作業予定日
- 免責事項
- 個人情報の取扱について
これらの項目が明確になっていることで、作業がスムーズに進みます。
トラブルを未然に防ぐためのポイント
契約書があることで、トラブルを未然に防ぐ一助となります。契約書は案件ごとに必要な取り決めを明確にし、内容を記載することで誤解や不安を解消します。
もし不備や不当な請求があった場合、契約書に記載された内容を基に正当な対応を求めることができるため、安心感が生まれます。口約束だけの関係ではなく、書面での合意が双方の信頼を強め、事前に取り決めた内容が守られない場合には法的手段を講じることにもつながります。
信頼関係を築くための基盤
契約書に明記された内容を基に、業者は依頼者に対して責任を持つことが求められます。一方で依頼者も、業者の提供するサービスに対して適切に報酬を支払う義務があります。この相互の義務が明文化されることで、依頼者は業者に安心して業務を任せることができます。
→あわせて読みたい
「遺品整理を業者に依頼するメリット6つ|どんな業者を選ぶと良いかも解説」
契約書がない場合に起こり得るリスク
契約書が存在しない状態で遺品整理を業者に依頼することは、複数のリスクを抱える原因となります。事前に押さえておきましょう。
追加料金請求のトラブル
契約書がない場合、追加料金を巡るトラブルが発生することがあります。業者が提供するサービスに必要な費用が明確に提示されていないと、依頼者が実際にどれだけの費用を負担するのか把握しづらく、予想外の支出が発生する可能性が出てきてしまいます。
特に見積もり段階で提示された内容が変更され、最終的に請求された金額が大幅に異なると、依頼者が不満や疑念を抱くこともあります。このようなトラブルを回避するためには、契約書を確認する段階で、費用面について不明な点は明らかにしておきましょう。
→あわせて読みたい
「実際にあった遺品整理トラブル!気をつけるべきポイントと巻き込まれない方法をプロが徹底解説」
不法投棄の可能性
契約書がないと、不法投棄が行われるリスクが増えます。遺品整理業者によっては、処分方法が適切でない場合があり、法律を無視した行為に及ぶケースも見受けられます。
業者が不法投棄を行うと、依頼者も不法行為に加担したとみなされ、法的責任を問われる可能性があるため、十分な注意が必要です。
貴重品紛失の懸念
契約書がないと、貴重品が紛失する懸念もあります。業者が守るべき具体的な指示がないと、故人が大切に保管していた品や金品、さらには故人が使用していたラックなどの家具や収納品も、適切に扱われず行方不明になることがあります。残念ながら作業員による盗難被害もゼロではありません。
こうしたトラブルを未然に防ぐためには、業者と話し合った内容や依頼事項を文書として記録しておくことが重要です。
契約書を確認する際にチェックすべきポイント
契約書を確認する際は、いくつかのポイントをしっかりと押さえておく必要があります。4つの観点からご紹介します。
契約書の内容を慎重に確認する
契約書は作業内容や料金、現場の訪問日など、細かい点まで目を通しましょう。
さらに、業者が提供するサービスの範囲や責任の所在が明確でない場合も考えられるため、疑問があれば直接確認しましょう。事前にしっかり確認を行うことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
見積書との違いを確認する
見積書と契約書を照らし合わせ、違いがないかも確認しましょう。見積書は概算的な金額を示すことが多いため、契約書に記載された最終的な料金や条件と比較し、追加料金が発生しないかを明確にしておきます。
また、特に気になる項目については、口頭だけでなく書面で確認しておくことで、誤解やミスを防ぐことができます。
個人情報保護に関する記載の確認
契約書には、個人情報保護に関する記載も必要です。特に、遺品整理では故人や依頼者の個人情報が関連するため、その取扱いや保護の方針が明確だと安心できます。業者が個人情報をどのように管理し、保護するのかを確認する際には、契約書に記載された具体的な内容を確認しましょう。
また、同意書の形で個人情報の取扱いに関する同意を得るケースもあります。これをしっかりと確認することで、業者が適切な方法でプライバシーに配慮しているかを把握することができます。
免責事項についての確認
免責事項も確認必須の項目です。業者がどのような状況で責任を負わないのかが明記されていることが多く、後のトラブルを未然に防ぐために不可欠です。
特に、契約の際に委任状を使用する場合、免責事項についての記載が含まれていることがあります。そのため、委任状や契約書全体を詳しく確認し、免責事項がきちんと明示されているかを確認しましょう。この作業を怠ると、万が一の際に不利益を被る可能性もあります。
キャンセル料を確認
業者によっては、一度予約した遺品整理をキャンセルする際にキャンセル料が発生することがあります。免責事項などの欄に記載されているので、必ず確認しておきましょう。
また、作業予定日が近づくほどキャンセル料も高くなっていく場合がほとんどです。解約が必要になった時は、なるべく早めに連絡しましょう。
→あわせて読みたい
「遺品整理業者に必要な許可とは|廃棄物処理に必要な資格をご紹介」
まとめ
遺品整理を業者に依頼する際は契約書に注意しましょう。不明な点があっても事前に質問しておけば、想定外のトラブルを防ぐことができます。
わたしたちおうち整理士でも遺品整理を行なっています。お客様に寄り添い、親身になってお話を聞かせていただきます。遺品整理士も在籍しているため安心してお任せいただけますよ。
お見積り
出張費
キャンセル
0円
即日お見積り&作業!実績多数!
まずはお気軽にお電話ください。
通話無料!営業時間 9:00~19:00/年中無休
0120-769-737

受付時間外はメールでご相談ください
[ 24時間365日受付 ]メールで相談する
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。