遺品整理でうつ病になる?|片付けられない心理や対策を解説
最終更新日:2024.12.26
遺品整理は故人の思い出を整理する重要な作業ですが、これには大きな心理的負担が伴うことがあります。心理的な負担が長期化すると、気分の落ち込みや意欲低下が進行し、場合によってはうつ病に至るリスクも考えられるのです。
この記事では遺品整理とうつ病の関係性や、その対策をご紹介します。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、つらい遺品整理につきまとう「うつ病」のリスクについて、対処法などを詳しく解説します。
目次
うつ病とは?
うつ病は、精神的な状態が深く影響を受ける疾患です。主に、気分が持続的に沈んだり、興味を喪失したりする症状が現れます。
それに加えて、全身の倦怠感や集中力の低下、また自分に対する評価が低くなることも特徴的です。こうした状態になると、日常生活の日々の活動に対して無気力感を覚えたり、楽しみを見出せなくなったりします。
遺品整理とうつ病の関係
遺品整理とうつ病の関係を解説します。
精神的ストレスが引き起こす影響
遺品整理中の精神的ストレスは、様々な形で心身に影響を及ぼします。
心理的負担が強い場合、作業に対する無気力感が増し、気持ちが前向きになれなくなることがあります。特に、故人との思い出が色濃く残る品々を扱う際には、涙を流したり、心が沈む時間が長引いたりすることが考えられます。このような感情が繰り返されることで、精神的に大きな負担が積み重なり、うつ病のリスクが高まる可能性もあります。
遺品整理がうつ病を悪化させる要因
遺品整理の過程では、うつ病の悪化を引き起こす要因がいくつかあります。特に故人への感情が深い場合、整理作業や片付けを進める中で強い悲しみを感じることがあります。思い出の品に触れることで、故人との記憶が鮮明に甦り、心の動揺が一層大きくなるため、心の健康に影響を及ぼす可能性があります。
片付けられない心理とうつ病の関連
片付けができない心理は、しばしばうつ病と関連しています。詳細を見ていきましょう。
部屋が片付けられないことで発生する問題
部屋が片付けられない状態が続くと、様々な問題が生じます。
まず、ストレスや不安感が高まることが挙げられます。物が散乱している環境では心の安らぎを感じにくく、生理的なストレスが蓄積されていきます。
さらに、部屋が散らかっていると衛生状態が悪化しやすくなります。このような状態では害虫の発生につながるリスクが高まるだけでなく、カビやほこりが健康に悪影響を及ぼします。
こうした環境で暮らし続けることにより、他人との接触を避けるようになり孤独感が深まる恐れがあります。特に一人暮らしの高齢者の場合、部屋が片付けられない状態が孤独死につながるリスクを高める要因にもなり得ます。
片付けられない高齢者はうつ病?
高齢者が片付けができない場合、それが単なる身体的な問題だけでなく、うつ病の兆候である可能性があります。社会的な役割を失ったり、孤独感を抱えるなどの心理的要因と、身体的な機能の低下があいまって、うつ病の発症につながることがあるのです。
心理的な負担が積み重なると、日々の片付けすら負担に感じられるようになり、結果的に精神的なストレスが増加することがあります。また、片付けが進まないことで自己嫌悪感や無力感を感じ、それがさらにうつ病の悪化を招く可能性もあるため、早期の対応が必要です。
孤独死のリスクを減らすための片付け習慣
孤独死のリスクを減らすためには、日常的に片付けを行う習慣を身につけましょう。片付けは、単に生活空間を清潔に保つだけでなく、心身の健康維持にも繋がります。
高齢者の場合、片付けという行動を介して外部との関わりが増えることも期待できます。例えば、片付けをきっかけに隣人や地域の人々との交流が生まれることもあり、こうした繋がりが孤独感を軽減してくれます。
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遺品整理を無理なく進める方法
遺品整理は、感情的にも肉体的にも大きな負担を伴います。特に、うつ病などの心の問題を抱えている場合、この作業が一層重荷に感じられることがあります。
無理なく進めるためのポイントを押さえておきましょう。
医師に相談する
医師に相談することで、心の状態を的確に理解することができます。特に、うつ病や精神的な不調によって片付けが進まない場合、専門家のアドバイスを受けることで自分に合った解決策を見つけることが可能です。
うつ病の症状によって片付けが難しいと感じる場合も、一人で抱え込まず、信頼できる医師のサポートを受けることが大切です。
家族と協力する
家族と協力して遺品整理を行うことで、作業の負担を分散させることができるだけでなく、心の支えにもなります。家族は大切な存在であり、一緒に作業を進める中で思い出を共有し、互いに思いやりを感じることができます。
業者に依頼する
遺品整理を無理なく進めるためには、遺品整理業者に依頼するのもオススメです。業者は経験豊富で、遺品の仕分けや処分だけでなく、不用品買取の対応も行っている場合がほとんどです。不用品買取を利用することで不要な物を効率的に整理でき、その分費用負担を軽減することも可能です。
自分自身で全てを行うことが難しい場合、プロの手を借りることで心のストレスを軽減できるでしょう。
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うつ病を防ぐためのセルフケアとサポート
うつ病を防ぐためには、日常生活におけるセルフケアや周囲からのサポートが大切です。ポイントを押さえておきましょう。
ストレス緩和のためのセルフケア方法
ストレス緩和にはいくつかの効果的なセルフケア方法があります。
まず、ゆったりとした時間を設けることが大切です。忙しい日常から少し距離を取り、リラックスできる環境で深呼吸や瞑想を行うことは、心を落ち着けるために非常に役立ちます。こうした時間を定期的に確保することで、心の充電になり、ストレスを軽減する助けとなります。
さらに、適度な運動もストレス緩和の強い味方です。散歩やヨガ、軽いジョギングといった負担の少ない運動を取り入れることで、身体に良い刺激を与え、心へのポジティブな影響を引き出すことができます。無理をせず、自分に合ったペースで取り組むことがポイントです。
簡単なストレッチや深呼吸、好きな音楽を聴くなど、短時間で実践できるセルフケアも試してみましょう。
専門家に相談する
うつ病の予防には、必要に応じて専門家に相談することが有効です。目安としては、2週間以上にわたって、精神的に不安定な状態やストレスを感じた場合、専門家のアドバイスを受けましょう。
精神科だけでなく、メンタルクリニックの利用もオススメです。身体的な症状が出ていない場合でも、気軽に相談できるのがメリットです。
まとめ
遺品整理やうつ病に関する理解を深め、心の健康を保つためには、適切なアプローチが重要です。医師への相談や、親族との協力、セルフケアなどを用いて、無理せず片付けを進めましょう。
わたしたちおうち整理士でも遺品整理を行なっています。お客様に寄り添い、親身になってお話を聞かせていただきます。遺品整理士も在籍しているため安心してお任せいただけますよ。
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これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。