遺品整理で食器を片付ける方法|処分の仕方を徹底解説
最終更新日:2025.04.28

遺品整理の中でも食器の片付けは特に大変で、丁寧な対応が求められます。割れ物が多く、扱い方次第で事故につながるため、作業時に注意が求められます。
この記事ではそんな食器の遺品整理について解説します。正しい手順で安全に作業を進めることで、家の中をスムーズに片付けることができ、遺品整理を円滑に終えられますよ。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、食器の遺品整理について、注意点や片付けのコツをご紹介します。
目次
遺品整理で食器や皿の片付けに悩む理由
遺品整理において、皿や食器の片付けは難航することがよくあります。その理由を解説します。
故人との結びつきが強い
遺品整理における食器の扱いには、故人にまつわる思い出が深く関係しています。特に家族が長年愛用してきた食器などは、その人の生活や家族の歴史が凝縮された品であり、片付ける際に強い喪失感を覚えることもあります。
また、初七日や四十九日といった法要のタイミングで遺品整理を行う場合は、故人を偲ぶ気持ちや家族の希望を尊重しながら進める必要があり、精神的な負担を感じやすい傾向も見られます。こうした食器類を形見分けする際にも、それぞれの思い入れや希望があるため慎重な配慮が必要です。
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食器の種類や量が多いと処分が大変
食器と一口に言っても、皿やカップ、ボウル、茶碗など様々な形状があり、ガラス製や陶器、陶磁器といった素材が多数含まれています。このように種類や素材が多岐にわたるため、まず分類作業自体に大きな労力が必要です。食器の用途や素材を見極め、再利用可能か、欠けやひび割れがないか確認しながら仕分けをするのも一苦労でしょう。
安全に食器の遺品整理を進めるには、計画的な片付けが必要です。
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遺品整理で出た食器を利用する方法
ここからは遺品整理で出てきた食器の活用方法をご紹介します。
持ち帰って家で使う
故人の食器を家で使う場合は、まず家で使いたい食器を選び、丁寧に梱包します。特に割れやすい陶磁器やガラス製の食器などは、新聞紙やエアキャップ(プチプチなどの緩衝材)で包むだけでなく、箱に詰める際も衝撃を和らげるための工夫も必要です。
思い入れのある茶碗や食器を家に持ち帰る際は、収納場所を確保し安全に保管することで、日常の中で故人を身近に感じやすくなります。無理のない範囲で持ち帰る食器の数を絞ることで、精神的な負担も軽減できます。家で日常的に茶碗や食器を長く使い続けることで、故人の記憶を大切にしながら生活できるでしょう。
他人に譲る
譲渡を考える場合は、まだ十分に使える食器を選別することが大切です。キズやヒビがないかをしっかり確認し、清潔にしてから親戚や友人に渡すと安心です。お互いによく相談してから譲るものを決めると、スムーズに進みます。
寄付する
食器の寄付を検討する際には、信頼できる団体を選びましょう。稀ではありますが、寄付を騙って集めた物品を転売する団体もあります。法人格や住所、代表の名前など、正規の団体かどうかを確認してから寄付しましょう。
団体ごとに受け入れ基準や対象となる物品は異なります。公式サイトなどで寄付条件を確認し、食器をきれいに洗って準備しましょう。破損や汚れがないかを再度チェックし、不明点があれば寄付先へ直接問い合わせてみると安心です。また、送料が自己負担となることもあるため、発送方法や費用についても事前に確認しておきましょう。
食器を売却する
まだ使える食器を売却して処分したい場合、特にバカラやウェッジウッドなどのブランド品やセット品、状態の良い茶碗は高値で買い取ってもらえる傾向にあります。フリマアプリやオークションサイトを活用すれば、手軽に買い手を見つけられます。
出品時には食器や茶碗を丁寧に清潔にし、傷や汚れの有無、セットの内容など商品の状態を詳しく説明することが、トラブル回避に繋がります。また、売れ残りを避けるために出品期間を決め、期限内に売れなければ別の処分方法を検討するのが効率的です。
また、直接リサイクルショップへ持ち込む方法もありますが、オンライン販売に比べて売値が下がる場合もあるため、希望額や処分にかける時間を比較して選ぶとよいでしょう。
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食器の処分方法
ここからは使い道の見つからなかった食器を処分する方法をご紹介します。
自分で一般ごみとして捨てる
食器を一般ごみとして処分する際は、自治体ごとのルールを守ることが大切です。特に陶器やガラス製などの食器は割れやすく、怪我や事故に繋がりやすいため、新聞紙や厚手の紙などでしっかりと包み、指定のごみ袋に入れて処分してください。陶器の破片は直接触れると危険なので、十分注意しましょう。
さらに、大きな食器や大量の陶器の処分は粗大ごみ扱いとなる場合があるため、事前に自治体のホームページや窓口で処分方法・手数料・収集日を確認しましょう。処分の際は、袋へ投げ入れず、丁寧に梱包して安全に出すことを心掛けるとともに、近隣住民や収集作業員への配慮も大切です。
業者に処分・買取してもらう
不用品回収や遺品整理の専門業者に処分を依頼するのも手です。業者に依頼すれば、大量の食器やその他の不用品をまとめて回収・処分してもらえるため、分別や運搬、処分作業の負担を大幅に軽減できます。
さらに、ブランドものなど価値のある食器なら買い取ってもらえることもあります。供養サービスを提供する業者であれば、故人の遺品を丁寧かつ適切に処分し、故人への想いを大切にしながら対応してくれるので、精神的な負担も和らげることができます。
業者選びの際には、複数の業者から見積もりを取得し、費用やサービス内容、処分方法を比較検討することが大切です。
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遺品整理で食器を片付ける際の注意点
食器の整理は慎重さが求められますが、片付けを進める際にはいくつかの注意点に留意しておくべきです。
食器の状態をチェック
食器を整理する際は、まず皿やカップなどの状態を丁寧にチェックしましょう。割れていたり、欠けていたりする皿や食器があれば、周囲の人に怪我などの危険が及ばないよう、厚手の紙や新聞紙で丁寧に包み、安全に廃棄します。まだ使用できる皿や食器については、洗浄後にしっかりと乾燥し、衛生的な状態で保管してください。
セットになっている食器はまとめて管理
セットになっている皿や思い出のある食器類はまとめて管理し、整理の際には「誰がどれを引き取るか」を事前に決めておくと、トラブルや混乱を避けられます。一度にすべてを終わらせようとせず、時間をかけて計画的に進めることが、食器や皿の整理をスムーズに行うコツです。
食器を溜め込み過ぎないコツ
遺品整理によって不要になった食器やアイテムを家の中に放置していると、家がゴミ屋敷のようになってしまうリスクが高まります。こうした状況を防ぐためには、日頃からこまめに家全体を片付けることと、収納スペースの使い方を見直すことがとても大切です。
整理が進まない場合や大量の物が家に残っている場合は、プロの遺品整理サービスを活用することで効率的に処分が進み、手間やストレスを避けることができますよ。
まとめ
遺品整理で食器を片付けるときは、丁寧な仕分けと安全面への配慮が欠かせません。思い出の品とそうでないものを分けることが、心の整理にもつながります。使える食器は家で活用したり、譲ったり寄付したりするなど、さまざまな方法で活かすことが可能です。また、処分するときは自治体の分別ルールを守り、割れ物には特に注意しながら処理しましょう。食器棚の活用も工夫次第で暮らしやすさが向上します。片付けの負担を減らすためには、専門業者の利用も検討すると良いでしょう。
わたしたちおうち整理士でも遺品整理を行なっています。お客様に寄り添い、親身になってお話を聞かせていただきます。遺品整理士も在籍しているため安心してお任せいただけますよ。
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これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。