ミニマリストの生前整理|20代・30代で終活をはじめよう
最終更新日:2025.03.16

「ミニマリスト」とは、生活において必要最低限の物だけを持ち、シンプルな暮らし方を志向する人々を指します。実はこの考え方は、もしもの時に備える「生前整理」にとっても最適なんです。特に20代や30代のうちに、ミニマリスト的な生活を定着させれば、将来自分の葬儀や相続といったことに頭を悩ませなくても済むようになります。
この記事では、ミニマリストとして生前整理を進める具体的な方法や、20代・30代で終活をはじめるコツをご紹介します。

こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、ミニマリストの生前整理や、20代・30代でどうやって終活を進めればよいかを解説していきます。
目次
生前整理とは
生前整理とは、自分が亡くなる前に身辺の整理整頓を行うことを指します。単なる片づけではなく、もしもの時を見越して身の回りを見直し、残される家族に余計な負担をかけないよう準備をしていくことです。つまり、シンプルな生活を目指し、所有するものを減らしていくミニマリストの考え方とは相性バッチリなんです。
生前整理は、決してネガティブな行いではありません。むしろ、自分自身をじっくり見つめ直し、これからの生き方を前向きに考えるための貴重な機会です。
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ミニマリストになるメリット
ミニマリストになることは、多くのメリットをもたらします。3つのポイントから解説します。
怪我のリスクが低減する
部屋に物が散乱していると、つまずいて怪我をするリスクが高くなります。転倒と聞くと高齢者の問題と思われがちですが、若者にも無関係ではありません。散らかった環境では、誰もが不注意による事故を起こしやすくなるためです。
ミニマリストとして生活することで、不要な物を取り除き、生活空間を整えることができるため、こうした怪我のリスクを低減するメリットがあります。
掃除が簡単になる
物を減らすことによって、掃除の手間だけでなく片付けにかかる時間も大幅に軽減されます。物が多い状態では、掃除の際に移動させるべきものが増えるうえに作業が複雑になり、時間もかかりがちです。
必要最低限の物しか持たないミニマリストの生活スタイルを取り入れることで、掃除が非常に効率的かつ簡単になります。床が片付けばロボット掃除機の導入も容易になりますよ。
精神的余裕が生まれる
「部屋が散らかっていると心も乱れる」とも言われるように、物が多すぎると心のゆとりが奪われることがあります。整理整頓を心掛けることで、身の回りをすっきりさせるだけでなく、精神的な安定も得られるでしょう。
ミニマリスト的な生活は、余計な物を減らすことで心を整え、冷静さを保つ助けとなります。また、心の余裕が生まれることで、自己管理能力の向上やストレス耐性の向上が期待できます。
遺品整理の負担が軽減する
ミニマリストを目指すことで、将来の遺品整理の負担が軽くなります。物が少ない生活を送っていると、相続人にとっても整理や管理が容易になり、遺品整理の時間や手間の大幅な削減に繋がります。
また、生命保険などの重要な書類や契約内容についても整理し分かりやすくまとめておくことは、相続手続きをスムーズに進める上で非常に有益です。必要なものと不要なものを明確にしておくことにより、遺された家族の選択を助け、様々な負担を軽減できます。
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20代・30代で始める生前整理のポイント
20代や30代で生前整理を始める際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。それぞれ見ていきましょう。
必要なもの・不要なものを分ける
まず最初に取り組むべきは、自分の持ち物をしっかりと見直し、必要なものと不要なものを分ける作業です。この精査は思った以上に時間がかかるかもしれませんが、後の整理をスムーズに進めるために非常に重要なステップです。不要なものとは、過去に使用したことがあっても現在では必要ないものを指します。
捨てるのを躊躇してしまうことも多いですが、この機会に手放すことで生活空間が広がり、心地よい環境を手に入れることができます。
貴重品や重要書類をまとめる
生前整理では、貴重品や重要書類の整理も欠かせません。特に、金融機関の口座情報、生命保険に関する契約書、遺言書などは、確実に保管しておく必要があります。こうした情報をあらかじめ整理しておけば、相続人にとっても内容が理解しやすくなり、負担を軽減することができます。
また、こうした書類は専用のファイルやノートにまとめ、一箇所に保管するのが理想的です。重要情報を一元化することによって、必要なときに迅速にアクセスでき、家族全体の安心感も高まります。整理を進める際には、生命保険の内容や契約の更新情報のように、後で必要になる可能性があるものをしっかり見落とさないよう注意が必要です。
PCやスマホのデータを整理する
デジタルデータの整理も、生前整理で忘れてはいけないポイントの一つです。PCやスマホには日々の生活の中で蓄積された情報が多くあり、このデータが無駄に増え続けることで、管理が煩雑になり、必要な情報を探すのに時間を取られてしまいます。そのため、効率的な整理方法を取り入れることが重要です。
例えば、不要になったアプリや必要でないファイルを定期的に削除することは、デバイスの動作を軽くするうえでもおすすめです。また、クラウドサービスを上手に活用することで、大切なデータを安全に保管しつつ、物理的なスペースも節約することが可能です。
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断捨離を活用した生前整理の手順
生前整理を進める際には、断捨離を効果的に取り入れることで、整理作業をよりスムーズに進めることが可能です。断捨離の手順を確認しておきましょう。
自分が持っているものを把握する
自分の持ち物を把握するためには、まず持っているものをすべて目に見える状態にすることが整理整頓の第一歩です。クローゼットや収納ボックスから全ての物を取り出し、一つ一つ確認することで、普段から使っているアイテムとそうでないものの違いが明確になります。
ものを目的別に分類する
次に、持ちものを目的別に分類します。用途ごとにグループ分けすることで、同じカテゴリのものはどれだけあるのかを把握でき、整理が進みやすくなります。たとえば、衣類は季節ごとに分ける、書類は種類ごとにまとめる、頻繁に使うノートは仕事用やプライベート用に分類するといったアプローチが効果的です。
不要なものを処分する
分類が完了したら、不要なものを処分していきます。お住まいの地域の分別に従ってゴミの日に出し、家電・家具の場合は廃品回収の予約を行います。使わない物や劣化した品は、この機会に思い切って手放しましょう。
ただ捨てるだけでなく、リサイクルやNPO法人などへの寄付を活用することもできます。不要なものが新たな価値を持ち、他の人の役に立つ可能性があります。また、友人や家族に譲ることも選択肢の一つです。
残ったものを整理・収納する
最後に、残ったものを整理し、収納します。使用頻度の高いものは手の届きやすい場所に、あまり使わないものは奥に収納するなど、使い勝手を考えて収納しましょう。
収納ボックスやシェルフを活用すれば、物を効率的に管理できるだけでなく、見た目にも整った空間を保つことができます。
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まとめ
生前整理やミニマリストな生活は、物を減らすことだけではなく、精神的にも豊かさをもたらす方法です。特に20代や30代の若い世代がこの考え方を取り入れることで、今後の人生をより充実したものにすることができます。必要なものと不要なものを明確に分け、あまり使わないアイテムを手放すことで、生活空間が整い、心にも余裕が生まれるでしょう。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。