遺品整理したらネコババされる?|窃盗対策や業者の選び方を解説
最終更新日:2024.12.23
大切な故人の思い出の品を整理する遺品整理。なかには金銭的に価値のある遺品や貴重品、宝飾品などもあるでしょう。これらの遺品には、窃盗・ネコババのリスクがあり、適切な対策を講じることが必要です。
この記事では遺品のネコババを防ぐ方法や、信頼のおける遺品整理業者を選ぶためのコツなどをご紹介します。
こんにちは。おうち整理士の榛田(はりた)です。今回は、遺品整理で遺品をネコババされないための注意点や優良業者の見分け方を解説します。
目次
遺品は誰にネコババされる?
どういう人が遺品をネコババするリスクがあるのか、詳しく解説します。
遺品整理業者
悪質な遺品整理業者による窃盗や不法投棄、高額請求は全国で報告されています。遺品や現金の窃盗は立証も困難なため、特に気をつける必要があります。
契約時にはしっかりと契約内容や業者のHP、口コミサイトなどを確認し、社員教育が行き届いているか、過去にトラブルを起こしていないか確認しましょう。
→あわせて読みたい
「実際にあった遺品整理トラブル!気をつけるべきポイントと巻き込まれない方法をプロが徹底解説」
親戚や友人
親戚や友人も遺品整理の手助けをしてくれる場合がありますが、ネコババをする可能性がゼロとは言えません。
整理をお願いする時は、事前に貴重品を分けて整理しておきましょう。簡易的な整理やものの持ち運びだけを依頼するのも良いです。
ネコババされやすい遺品
遺品の中には、特にネコババの対象となりやすい品が存在します。事前に確認しておきましょう。
現金や有価証券
現金や有価証券、通帳は、最もネコババの対象になりやすいものの一つです。
家具の中や衣服のポケットに隠されていることが多い現金は、持ち去ることが容易なので、誰にも気づかれずにネコババできてしまいます。
また、株券などの有価証券も、タンスや引き出しの奥といった場所にしまわれていることがよくあります。事前に見つけて人の目に触れないようにしておきましょう。
アクセサリーやブランド品
アクセサリーやブランド品も、ネコババされやすい遺品の一つです。価値が高いうえに小さくて持ち運びやすいので注意しましょう。
特に、指輪やネックレス、時計などは、引き出しや宝石箱にしまわれていることが多く、整理中に持ち去られる危険があります。これも事前に仕分けておきましょう。
→あわせて読みたい
「遺品整理で出た宝石の処分方法は?|売る・リフォームする方法と注意点をご紹介」
パソコンやスマートフォン
近年では個人情報を大量に保管しているパソコンやスマートフォンも、ネコババのリスクが増大しています。メールや写真だけでなく、金融情報やパスワードなど、重要なデータが含まれているため、盗まれると大きな犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
これらの電子機器も注意して管理しましょう。
→あわせて読みたい
「デジタル遺品を受け取った時の対応と残す場合の対処法」
ネコババされやすい保管場所
遺品をネコババされやすい保管場所は大きく分けて3つあります。一つずつ見ていきましょう。
引き出しやタンス
引き出しやタンスの中は、貴重品が隠されている代表的な場所です。これらの場所は日常的に利用されるため、注意が疎かになることが多いです。その結果、業者や家族が整理中に気づかずに、持ち去られるリスクが高まります。
本棚やキャビネット
本棚や書類が収納されたキャビネットも危険な場所です。特に本の中や書類の間に現金や証書が隠されていることがあります。整理の際は一つ一つ丁寧に確認しましょう。
倉庫や地下室
家の隅や倉庫、地下室なども忘れてはいけません。こうした場所には、時間が経って忘れられた物が多く残っており、価値のある遺品が潜んでいることがしばしばあります。徹底的なチェックが不可欠です。
遺品のネコババ対策
具体的なネコババ対策を解説します。
事前に貴重品を仕分けておく
遺品整理を誰かに依頼する前に、貴重品は自分で整理しておきましょう。現金や証券、アクセサリーなどは金庫に入れるなどして、厳重に管理すると良いです。
リストアップ
仕分けが間に合わない場合は、貴重品や大切な遺品をリストアップしましょう。このリストがあれば、整理作業中にどの品物がどこにあるのかを目視で確認でき、ネコババを防ぐのに有効です。
リストには、各遺品の場所や重要度、遺品整理後の扱いについても記載しておくと、後々の確認がスムーズになります。
遺品整理を撮影しておく
遺品整理の前に、部屋の様子や品物の配置を撮影しておくことも有効です。撮影したデータは、整理中に重要な品が無くなった場合の証拠として役立ちます。
また、遺品の状態を記録しておくことで、後で確認することもできます。
現場で立ち会い
遺品整理を業者に依頼した際には、できるだけ現場に立ち会いましょう。立ち会うことで、作業の進行状況やスタッフの行動を把握できます。
もし立ち会えない場合は、信頼できる親族や友人に依頼しましょう。
適切な業者を選ぶコツ
遺品整理を依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが大切です。事前にポイントを押さえておきましょう。
「無料回収」を謳う業者は避ける
「無料回収」を謳う業者は危険です。一見お得に見えるこれらの業者は、追加料金やサービス内容が不明瞭で、最終的には何らかの形で料金が発生する場合がほとんどです。
信頼できる業者は、明確な料金体系を提供していることが一般的です。
→あわせて読みたい
「無料の廃品回収車はなぜ危険?本当に無料で不用品や粗大ゴミが回収できるのか解説」
見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取るのも有効です。見積もりを通じて、料金やサービス内容を比較することができます。
見積もりは無料で提供されることが多いため、お金の負担なく情報を集められるのも大きなメリットです。
口コミを確認する
業者の口コミを確認することも欠かせません。実際にサービスを利用した人たちの意見や評価は、業者の信頼度やサービスの質を把握する助けとなります。
特に、ネガティブな評価が目立つ業者には充分な注意が必要です。地域の掲示板やSNSなど、さまざまな情報源を活用し、慎重に判断を行いましょう。
まとめ
遺品整理には、ネコババのリスクが常に存在するため、慎重に対応する必要があります。
事前の仕分けや「無料回収」を謳う業者を避けるなど、有効な対策はいくつかあるので、遺品整理の際にはぜひ実践してみてください。
これまでにおうち整理士で700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。